「母さんに比べてお前は…」モラハラマザコン夫への復讐【いざというときは】

専業主婦の綾音は、夫・英夫のモラハラ発言に悩まされていました。料理への不満を述べ、何かと比較対象に出されるのは決まって英夫の母親。そんなある日、綾音の同僚たちが彼女の異変に気づき、心配して声をかけてくれます。同僚たちの提案に課長も賛同し、綾音は一人で抱え込まずに周囲に頼ることの大切さを知るのでした。今回は、モラハラ夫への反撃の序章となる「母親の料理と比べ、モラハラ発言をする夫に反撃した話」の中からいざというときの考えを課長と話した話をご紹介いたします。

あらすじ

会社で同僚たちと和やかな昼食の時間を過ごしていた綾音は、皆が自分の体調を気遣ってくれていることに気づきます。心配してくれた同僚が提案してくれたのは、いざという時のための「ある準備」でした。課長もその案に賛同し、綾音は周囲の優しさに心を温めます。皆の気遣いに感謝し、決意を新たにした綾音は、その日の夜も普段より穏やかな気持ちで夕食の支度をしていました。しかし、食卓で向かい合う英夫は相変わらず不機嫌そうな態度で、綾音は昼間の温かい出来事とは裏腹な夫の態度に、もやもやとした気持ちを抱えるのでした。

見どころ

周囲の温かい心遣い

綾音の異変に気づいた同僚たちは、彼女を心配し、親身になって話を聞いてくれます。さらに、彼女のために「いざという時のための案」を提案してくれ、課長もそれに快く賛同。一人で悩みを抱え込んでいた綾音にとって、同僚や課長の温かい心遣いは大きな支えとなります。「困ったときは周りに甘えていい」という課長の言葉は、綾音の心に深く響いたことでしょう。

一人で抱え込まない大切さ

同僚たちの優しさに触れ、綾音は「こんなに気遣ってくれる人たちがそばにいたんだ」「私も、1人で抱えてるだけじゃいけないよね」と、改めて周囲に目を向けます。そして、「いざというときは、甘えよう！」と心に決めるのでした。一人で問題を抱え込まず、周囲に頼ることの大切さに気づかされた綾音の成長が感じられる場面です。

変わらない夫の態度

周囲の温かさに触れ、穏やかな気持ちで夕食の支度をしていた綾音。しかし、食卓についた英夫は、綾音の料理にやはり不満げな態度を見せます。昼間、同僚たちが褒めてくれた料理とは対照的な英夫の反応に、綾音は「作ってもらってるのにこんな態度を取るのはやっぱりおかしいよね」と、もやもやした気持ちを抱えます。周囲の優しさを知ったからこそ、夫のモラハラ的な態度がより一層際立って感じられる瞬間です。

▽ 周囲の助けによって、一人で抱え込まずに前に進もうとする綾音の姿が描かれています。しかし、夫のモラハラは依然として続き、彼女の心は複雑なようです。周囲の温かさと夫の冷たさの対比が鮮明に描かれており、綾音は自身の状況に対する新たな認識を得たことでしょう。