卒婚で幸せになる!長年連れ添った夫婦が選んだ道の結末は?【お金がない!】
多くの場合、夫婦の終着点と考える「卒婚」。長年連れ添った夫婦がそれぞれの人生を謳歌する選択は、はたして幸せな結末をもたらすのでしょうか。今回は、夫から「卒婚」を提案された絵美の「卒婚で幸せになる! 長年連れ添った夫婦が選んだ道の結末は?」の話の中からお金がなかった若かりし頃の話をご紹介いたします。
あらすじ
結婚してすぐに菜月が生まれた絵美と郡司夫婦。しかし、郡司の給料は激減し、家計は常に厳しい状態でした。朝から不機嫌な郡司に戸惑いつつも、絵美は家事や育児に奮闘する日々。パートに出たいと考える絵美に対し、「3歳までは母親が側にいるべき」という郡司の考えは変わらず、絵美は専業主婦として節約に励みます。
見どころ
夫婦のすれ違いの始まり
朝から菜月のお世話で忙しい絵美に、郡司は自分の弁当の準備を要求します。お互いに苛立ちが募り、ついには郡司が「もういいよ!弁当いらねぇ!」と声を荒げて家を出て行ってしまいます。このやり取りから、夫婦の間に少しずつ溝ができていく様子が伺えます。些細なことの積み重ねが、やがて大きなすれ違いへと発展していく予兆を感じさせます。
郡司の豹変と絵美の葛藤
結婚当初の優しい郡司はどこへやら、建築業界の不況とともに彼の機嫌は悪化の一途をたどります。絵美はパートに出ることを提案しますが、「3歳児神話」を盾にそれを拒否する郡司。家計の厳しさに加え、夫の亭主関白な態度に、絵美は心の中で様々な葛藤を抱えていきます。経済的な問題だけでなく、夫婦間の価値観の違いが浮き彫りになり、絵美が置かれた苦しい状況が胸に迫ります。
節約に励む絵美の姿
無職で保育園に子供を預けることもできない絵美は、日々の食費を切り詰めることで家計を支えようとします。安売りのもやしを買い、食費を抑えようと奮闘する姿は、当時の日本の多くの家庭が抱えていたであろう苦労を物語っています。
▽幸せな結婚生活を夢見ていた絵美ですが、現実は厳しく、日々の生活は困難の連続でした。夫の不機嫌な態度や、経済的な不安、そして亭主関白な郡司との関係に、絵美は常に我慢を強いられています。かつてのような優しい郡司の面影はどこにもなく、絵美の心には諦めにも似た感情が芽生え始めているようです。この先、絵美はどのようにしてこの苦境を乗り越えていくのでしょうか。