一刀両断！ 旦那に迫るおすそ分け女を親子で撃退した話【玉砕、そして復帰】

不倫を美化しない、リアルな夫婦の攻防を描いた「一刀両断！　旦那に迫るおすそ分け女を親子で撃退した話」。今回は、主人公夫婦をかき乱す悪女・麻帆視点でお届けします。婚活がうまくいかない麻帆は、ついに職場の妻子持ち男性にターゲットを絞り、お弁当のおすそ分け作戦を決行します。しかし、夫婦の絆を侮っていた麻帆に、思わぬ反撃が待ち受けていました。一体、麻帆に何が起こったのでしょうか？「一刀両断！　旦那に迫るおすそ分け女を親子で撃退した話」の中から玉砕されたのち復活してくる麻帆の話をご紹介いたします。

あらすじ

婚活に疲弊した麻帆は、社内で評判の良い妻子持ちの男性・圭司に狙いを定めます。手作り弁当のおすそ分けをきっかけに圭司の胃袋を掴み、家庭を壊すことを画策。順調に距離を縮めているかに見えましたが、ある日圭司から渡されたのは、妻・恵梨香からの手紙でした。手紙の内容は、麻帆の行動がすべてお見通しであること、そしてこれ以上夫に近づくなら法的な措置も辞さないという毅然とした警告。さらに、恵梨香の娘・梨奈からは「そんなんだから結婚できないんだよ」と面と向かって罵倒され、麻帆は完膚なきまでに叩きのめされます。しかし、麻帆の執着心はそこで終わらず、新たな作戦を練り始めるのでした。

見どころ

悪女のしたたかな計算

麻帆は表面上は愛想良く振る舞いながらも、内心では明確な目的を持って行動しています。手作り弁当でのアプローチは、家庭的な女性を装い、ターゲットの警戒心を解くための巧妙な手段。さらに「妻子持ちだから苦労はするでしょうけど、こういう男は押しに弱いもの！」と、男性心理を読み解いたかのような自信を見せます。その悪びれることのない計算高さには、ある種の恐ろしさすら感じさせられます。

屈辱的な敗北

恵梨香からの手紙、そして梨奈からの直接的な批判は、麻帆にとって計り知れない屈辱だったでしょう。特に梨奈からの「そんなんだから結婚できないんだよ」という言葉は、麻帆が最も触れてほしくない部分を抉る痛烈な一撃です。少女漫画のような衝撃を受けた麻帆の表情からは、自尊心を深く傷つけられたことが伝わってきます。このシーンは、麻帆の悪意が、純粋な家族の絆によって打ち砕かれる瞬間を鮮烈に描いています。

諦めない執念

手痛い敗北を喫したにもかかわらず、麻帆の執着心は衰えません。むしろ「次よ！」とばかりに、すぐに新たなターゲットと作戦を模索し始めます。バレンタインのイベントを利用して、会社内でバレずに再び圭司に接触しようと画策する麻帆の姿は、その執念深さを物語っています。「フフ…今に見てなさい、クソ親子」という捨て台台詞からは、麻帆の憎悪と復讐心が垣間見え、今後の展開に不穏な影を落とします。

▽どれだけ打ちのめされても、すぐに立ち上がり次なる悪だくみを考える麻帆の姿は、ある意味で恐ろしいほどの執着心と粘り強さを持っています。彼女のこの「諦めの悪さ」が、良くも悪くも彼女の原動力となっているのでしょう。