W不倫する私が地獄まで落ちた話【入院】

夫ミナトとの結婚生活に苦しむユヅキは、既婚者のツバサとW不倫し、妊娠します。ミナトの浮気の証拠を探っている中、ツバサとの浮気の証拠をミナトに掴まれ、逆に慰謝料を要求されました。ミナトとアキは結婚して海外で暮らすつもりだと聞いたユヅキは、ミナトを道連れにしようとお腹の子がミナトの子だと言い張ります。そんななか、不倫相手のツバサの奥さんから中絶と慰謝料を請求され、アキにユヅキの不貞を暴露されます。結果、義両親もミナトも、ユヅキの子どもだけを奪おうとしていると知り、実家に助けを求めますが、断られてしまいました。お金のため、ギリギリまで働くつもりのユヅキでしたが、切迫早産で緊急入院することになってしまい……？今回は、ユヅキが切迫早産で入院することになった話をご紹介いたします。

あらすじ

切迫早産で緊急入院したユヅキのもとに、会社を通じて夫のミナトから連絡を受けた義母からだけ連絡が入ります。その内容は、生まれてくる子がミナトの子どもかもしれないからしっかりしなさいというものでした。誰もお見舞いに来ない状況に絶望するユヅキでしたが、そこに実母が現れます。ミナトから連絡を受けて来たという母に対し、ユヅキはミナトや義実家への不満をぶつけます。特に、生まれてくる子を自分のものにしようとしていると主張し、この子は不倫相手であるツバサとの子どもだと叫びます。そんなユヅキに対し、母は「いい加減にしなさい」と一喝。これまでの状況はすべてユヅキ自身が招いたことだと、厳しい現実を突きつけます。母の言葉に、ユヅキはついに自身の過ちと向き合い、涙ながらに子どもを産み、責任を果たす覚悟を決めます。

見どころ

誰からも見放されたユヅキの孤独

入院したユヅキのもとに、見舞いに来る者は誰もいません。会社から連絡を受けた義母からは、冷たいメールが届くだけ。夫のミナトも、不倫相手のツバサも、誰も顔を見せません。このカットでは、力なく横たわるユヅキの脳裏に、義両親やミナト、そしてツバサの嫌そうな顔が次々と浮かびます。彼女がこれまでに築いてきた人間関係が、いかに脆く、もろいものだったかを痛感させられる場面です。ユヅキが地獄まで落ちた現状が、このシーンから伝わってきます。

突きつけられる現実

母が心配し、必要なものを尋ねても、ユヅキはミナトや義両親への不満を募らせるばかり。子どもだけを奪おうとしている彼らを「最低」だと罵り、この子はツバサとの子どもだと感情的に訴えます。そんなユヅキに対し、母は「いい加減にしなさい！いつまでミナトさんのせいにしてるの！？」と一喝します。ユヅキの肩を両手で掴み、落ち着かせようとする母の姿は、まさに現実を突きつけるかのような厳しさです。この場面は、ユヅキが自身の行いから目を背けていたことを明確に示しています。

母の愛が導く覚悟

母の厳しい言葉は続きます。「今の状況を作ったのは誰でもないユヅキなのよ！？」「産みたいなら、逃げることをやめなさい！」。母はユヅキの手を握り、「やってしまったことはもう変えられない。でも、『今』はいつだって変えられる…！」と、未来への希望を示します。この母の言葉に、ユヅキはついに自分の過ちと向き合い、涙ながらに「この子のためにちゃんとした人間になりたいよ！」と心境を吐露します。母の愛情と厳しさが、ユヅキが自己責任を受け入れる大きなきっかけとなる、感動的なシーンです。

▽　母の愛情と厳しさが、ユヅキが自己責任を受け入れる大きなきっかけとなりましたね。やはり娘にとっては母の存在は心の支えであり偉大と感じさせられるのではないでしょうか。