「そいつ男だぞ!」赤ちゃんの授乳を禁止する夫。助産師さんが見たある夫婦の話【赤ちゃんを我慢させることになるよ】

妊娠や出産の大変さを理解しない旦那さんというのは、残念ながら珍しくありません。時には、助産師さんでさえも怒りが頂点に達するようなケースも存在します。今回は、そんな出産後の妻へ助産師さんが奥さんへ諭してくれる話をご紹介いたします。
あらすじ

産婦人科の診察で、夫の直哉から「男の子なら授乳禁止」と言われた静香は、助産師の愛に「ミルクで赤ちゃんを育ててもいいでしょうか?」と相談します。愛はミルク育児自体に問題はないと説明しますが、それが静香自身の意思なのかを問いただします。静香が直哉を怒らせたくないから自分が我慢すればいいと答えると、愛は「お母さんじゃなくて赤ちゃんを我慢させることになるよ」と静香の胸に突き刺さる言葉を投げかけます。
愛は、授乳は赤ちゃんに必要なことであり、それをいやらしく見る直哉の考えがおかしいと指摘。直哉の機嫌をうかがいながら子育てをしていくのかと問いかけますが、静香は何も答えられません。その後も直哉は相変わらずなのでした。
見どころ
静香の「相談」が示す夫の支配

静香が助産師の愛に「母乳じゃなくてミルクで赤ちゃんを育ててもいいでしょうか…?」と相談するシーン。この言葉の背景には、夫・直哉が「男が母乳飲むってキモいじゃん!」「お前、絶対に母乳あげるなよ」と授乳を禁止した言動があります。静香が、自身の意思ではなく夫の意向で育児方法を決めようとしていることが伺え、夫の支配的な態度が静香に大きな影響を与えていることを示しています。愛が「まさか本当にあの旦那の言うことを聞くつもり!?」と内心で驚くように、直哉の言動に改めて不快感を覚えるでしょう。
愛の鋭い指摘「赤ちゃんを我慢させることになるよ」

静香が「あの人を怒らせると面倒だから、私が我慢すればいいんです」と答えると、愛は「お母さんじゃなくて赤ちゃんを我慢させることになるよ」と、静香の胸に突き刺さる言葉を投げかけます。この愛の言葉は、静香が夫の機嫌をうかがうことで、結果的に赤ちゃんが母乳を飲む機会を奪われるという、育児における本質的な問題点を明確に指摘しています。静香がハッとする様子から、この言葉が彼女に大きな気づきを与えたことが伺えます。
愛の決意と静香への問いかけ

愛はさらに、「授乳は赤ちゃんが生きるために必要なことであって、いやらしい目で見ること自体がおかしいの」「これからもそうやって、旦那さんの機嫌をうかがいながら育てていくの?」と、静香に強く問いかけます。この愛の言葉は、助産師としての強い信念と、静香の主体的な子育てへの意識を促すものです。静香が何も答えられない様子は、彼女が夫の支配から抜け出せていない現状を示しています。
▽ 赤ちゃんにとって授乳は、生きるために必要不可欠な行為であり、母親と赤ちゃんの絆を深める大切な時間です。夫が自身の偏見や無理解から、その権利を奪うことは決して許されることではありません。愛の真摯な言葉は静香の心に届いたものの、彼女は夫の機嫌をうかがい、何も答えられません。しかし、この出来事は静香が自身の育児について深く考えるきっかけとなったはずです。授乳は赤ちゃんのためにすること。夫の意見に左右されず、母親として赤ちゃんにとって最善の選択ができるよう、静香が強く踏み出せることを願わずにはいられません。