「30歳になったし別れよう！」20代の時間を奪った元カレの今【「二十代」の終わり】

梨恵の30歳の誕生日を祝うために現れたはずの誠也が、突然別れを告げました。困惑する梨恵に対し、誠也は「前から考えていた」とあっけらかんと言い放ちます。どうやら彼が関係の終わりを意識し始めたのは、ずいぶん前のことのようですが……。
今回は、梨恵の20代の終わりと、理不尽な別れがもたらす悲痛な現実を描いた話をご紹介いたします。

あらすじ

梨恵の30歳の誕生日、誠也は突然「30歳になったし別れよう！」と笑顔で告げます。以前話していた結婚も「ムリムリ」と一蹴し、3年ほど前から梨恵を女の子として見られなくなったと身勝手な理由を明かします。
梨恵はなぜもっと早く伝えなかったのかと悲痛に叫びますが、誠也は「タイミングを見計らってた」と言い訳し、「もう過ぎたこと」だと突き放します。ジュエリーショップの紙袋を持ち、梨恵に「7年間ありがとう」と言って立ち去る誠也。梨恵の20代のほとんどを捧げた恋愛は、あっけなく終わりを告げるのでした。

見どころ

誠也の無責任な「30歳」を理由にした別れ

「梨恵もこの間30歳になっただろ？だからいい機会だと思ってさ」と、誠也は笑顔で別れを告げます。さらに、以前話していた結婚も「ムリムリ」とあっさり切り捨て、梨恵を突き放すのでした。この誠也の言葉は、梨恵の年齢を理由に関係を終わらせようとする無責任で身勝手な態度ですね……。

誠也の身勝手な「3年」

「彼女っていうより友達みたいな？だから潮時かなって」と語る誠也に、梨恵は「いつから？」と尋ねると、「3年前くらい？」と誠也は平然と答えます。「なんでその時に伝えてくれないの!?」と涙ながらに叫ぶ梨恵の言葉は、彼女の20代の時間の多くが、誠也の「面倒だった」という理由によって無駄にされたことを示唆しています。

梨恵の20代を奪った誠也の残酷さ

誠也は、「もう過ぎたことじゃん！今さらそんなことで揉めたってしょうがないって」と、梨恵の感情を「そんなこと」と一蹴し、立ち去ります。立ち尽くす梨恵の背中と、ぽろぽろと涙を流す彼女の虚無の表情。誠也の身勝手なたった一言で、梨恵の「20代のほとんどをかけた恋愛」があっさり終わりを告げてしまいました。

▽ 梨恵の30歳の誕生日、誠也は「30歳になったし、いい機会だから」と身勝手に別れを告げました。さらに、3年前から梨恵を「彼女」として見られなくなっていたという衝撃の事実を明かし、梨恵の20代の時間を奪った誠也の残酷な本性が露呈します。長年の恋が終わった瞬間、梨恵の胸に去来する絶望と虚無感。この理不尽な別れを、梨恵はどのように乗り越えていくのでしょうか。