投資詐欺に遭ったいじめっ子…元被害者に助けを求めるも厳しい言葉を投げかけられた話

人の心を傷つけるいじめは決して許されないもの。そんな中幼少期からずっといじめっ子で、大人になっても誰かをいじめないと気が済まない人もいるようです。今回は投資詐欺に遭い元被害者に助けを求めるも、厳しい言葉を投げかけられたいじめっ子の話をご紹介いたします。
主人公・松井カヨは成績優秀ではあるものの周囲を見下し、幼少期から弱い者いじめばかりしていました。カヨの父・松井竜之介は優秀な弁護士である一方、気弱な母・サキ子を怒鳴ってばかりいるモラハラです。カヨは父に認められたい一心で勉強に励む反面、母みたいな弱々しい人間を見るといじめずにはいられない性格になっていました。
そして社会人になったカヨは、父が事務所の跡継ぎにしたいと考える慎太郎と結婚することに。カヨは慎太郎にゾッコンな一方、慎太郎はゼミ生のメンバーで同じく弁護士の沖野ユイに好意を持っていました。そんなユイは小学生の頃カヨにイジメられましたが、竜之介の力で転校せざるを得なかった過去があります。
その後、カヨと慎太郎は無事結婚式を挙げることに。しかしその直後にカヨの母が倒れ、帰らぬ人となります。亡くなる直前に母から「私は子育てに失敗した」と言われ不安定になったカヨは、職場で新人・新村アカネをイジメるのでした。後日、大学時代からの親友アカネがカヨからいじめられていると知り、驚くユイ。昔から何も変わっていないカヨをパワハラで訴えることを決意します。一方カヨに好意はなく、日に日に帰宅が遅くなる慎太郎。カヨはそんな慎太郎の気を一生懸命引こうとしますがうまくいきません。絶望するカヨですが、慎太郎もまたカヨを愛せずに悩んでいました。そんな中ユイは慎太郎に、小学生の頃カヨにイジメられていた過去を打ち明けます。その反応から慎太郎にカヨへの愛情がないとわかったユイは、思う存分カヨを叩きのめすことにします。
アカネにパワハラの証拠を入手させたユイは、弁護士としてカヨの職場に出向き、カヨにパワハラで訴えることを宣言します。納得のいかないカヨは訴えを取り下げるよう怒鳴りますが、自分が小学生の頃いじめられた沖野ユイであり、カヨを社会的に抹殺することを宣言します。怒ったカヨは慎太郎にパワハラで訴えられたことを相談、自分を弁護してほしいと頼みます。
カヨが貰ってきた名刺を見て、担当弁護士が沖野ユイだと知った慎太郎は、もうすべてが限界だと察し離婚を切り出します。頼みの綱であった慎太郎も離れ、職場にパワハラがバレたカヨは退職、家に引きこもります。そしてネットで見つけた怪しい投資に手を出し、詐欺に遭ってしまいます。慌てて警察に駆け込みますが、証拠がなく被害届も出せません。
ユイと偶然出くわすカヨ










「被害者ぶる権利なんてない!」
投資詐欺に引っかかり、偶然出くわしたユイに泣きついたカヨなのでした。しかしこの期に及んでもなお「自分は悪くない」と言うカヨに、ユイは厳しい言葉を投げかけました。ユイの言う通り、カヨのいじめはいまもなお多くの人を苦しめているもの。彼らの心の傷を考えたら、カヨが被害者ぶる権利はないですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。