「私の人生終わったな…」いじめっこ女の悲劇【足元から崩れていく…】
「自分が気に入らない」というだけの理由で他人に嫌がらせをし、相手の人生を妨害する「いじめ」。それは、相手の心に大きなダメージを与える、決して許されない行為です。そんないじめをずっとやめられず、自分勝手な言い分を貫いた女の末路とは? 今回は、「私の人生終わったな……」いじめっこ女の悲劇の中から「母親との別れ」をご紹介いたします。
あらすじ
母親・サキ子の「子育てに失敗した」という衝撃的な言葉に、カヨは立ち尽くします。そこへ駆けつけた父・竜之介は、意識を取り戻したサキ子の姿を見て動揺。竜之介はサキ子を愛していたがゆえに、彼女が黙っていた病状に怒りと悲しみを露わにします。
サキ子は慎太郎に感謝を、カヨには「しあわせになってね…」と弱々しく告げ、二日後に息を引き取ります。家族葬が執り行われますが、カヨはサキ子の言葉がリフレイン。
これまで見てきた世界が間違っていたかもしれないと不安に襲われ、カヨの足元はガラガラと崩れていきます。慎太郎は喪失感に沈むカヨを支えようと使命感を抱くのでした。
見どころ
竜之介の真の愛情
その場に駆けつけた竜之介が、カヨをつき飛ばし、「なんでこんな無茶をした!?どうして黙っていた!?」と、本気で悲しみ、怒りではなく心からサキ子を愛していたかのよう。今まで見たことのない父親の姿にカヨは「なんでパパはこんなに悲しそうなの?ママを愛していないんじゃないの…?」と戸惑うしかありませんでした。
サキ子の最期の言葉
意識を取り戻したサキ子が、慎太郎に感謝を述べ、そしてカヨに弱々しく手を伸ばし「しあわせになってね…カヨ」と告げました。カヨが、なぜ泣いているのか自分でもわからないまま、言葉を失います。
カヨの「崩壊」
サキ子の死後、カヨの脳内で「子育てに失敗した」「私が歪んでいる」という言葉が何度もリフレインされ、彼女が「ママにとって私は『失敗作』だった…?」「私が見てきたものは間違いだったの…!?」と、自己の存在意義と、これまで信じてきた世界が揺らぎ始めます。
▽ サキ子の死がカヨにもたらしたもの――。カヨにとっては母親を失った悲しみよりも「自分が見ていた世界が間違いだったかもしれないという不安」のほうが大きかったようです……。悲しすぎますね……。