「私の人生終わったな…」いじめっこ女の悲劇【走り出す恋心】
「自分が気に入らない」というだけの理由で他人を陥れるいじめ。それは相手の心を深く傷つけ、人生を狂わせる決して許されない行為です。しかし、そんな悪行を重ね、自分勝手な振る舞いを貫いた女が迎える末路とは?今回は、いじめを続けた一人の女の悲劇をご紹介します。
あらすじ
数日後、法律事務所で慎太郎は、所長の娘・カヨとの縁談に頭を悩ませていました。なし崩し的に結婚し、事務所を継ぐことになる未来に気持ちがついていかない慎太郎は、この話を白紙に戻してもらおうと所長室へ向かいます。しかし、カヨがすでに乗り気だと知らされた上、所長からは恩を盾に脅され、断るに断れない状況に陥ります。一方、カヨはすっかり慎太郎との結婚に夢中。社内でもその浮かれた様子は噂になっていましたが、本人は全く気付いていません。慎太郎との結婚を控え、推し活の「SHO」との別れを惜しみつつ、カヨは「IKASAMA スタジオライブ」の観覧で、黒マスクたちに何かを言い出すのでした。
見どころ
慎太郎を縛り付ける「恩」と「圧力」
所長の竜之介は、慎太郎を学生時代から可愛がってきた恩をちらつかせ、カヨとの結婚話を強引に進めようとします。慎太郎が断ろうとするたびに圧力をかける竜之介の姿は、まさにパワハラそのもの。弁護士としての将来を人質に取られた慎太郎の苦悩が痛いほど伝わってきます。
恋に浮かれ、盲目になるカヨの悲劇
慎太郎との結婚にすっかり舞い上がっているカヨは、周囲の目も気にせず、言動が浮つき始めます。同僚からは「キャラが変わった」と噂され、本人だけが幸せの絶頂にいる様子が描かれています。しかし、その裏で慎太郎が苦しんでいることに全く気付かないカヨの姿は、皮肉な悲劇性を帯びています。
「いじめっこ女」の意外な一面と変化の兆し?
これまでの話で、いじめっことして描かれてきたカヨが、慎太郎への「恋心」によって初めて人間らしい感情を見せます。しかし、それが自己中心的で浮かれたものであるため、カヨに共感しきれないかもしれません。それでも、彼女が結婚を機に推し活を辞めようとしている点など、変化の兆しが見えるのか、はたまたこの恋心が新たな問題を引き起こすのでしょうか。
▽ 竜之介は慎太郎の気持ちを知りながらも、カヨとの結婚話を強引に進めるつもりのようです。一方、すっかり慎太郎に夢中のカヨは、黒マスクたちに一体何を言うつもりなのでしょうか?彼女の「走り出す恋心」が、どのような影響を与えていくのでしょう。