「私の夫と浮気してますよね?」親戚の身代わりにされ、不倫騒動に巻き込まれた話【出会えてよかった】
不倫とは無縁の生活を送っていたのに、突然見知らぬ女性に「あなた、ウチの夫と不倫してるでしょ?」と問いつめられたら困惑しますよね。しかもその原因が自分の親戚にあるとしたら、何としてでも事実を突き止めたいと思うでしょう。今回は「親戚の身代わりにされ、不倫騒動に巻き込まれた話」の中から、サツキとの出会いが考え方を変える大きなきっかけになった話をご紹介します。
あらすじ
主人公・ほのかはSEとして働き、推し活など趣味も充実する27歳の女性。そんなある日、道で安倍川サツキという見知らぬ女性から「ウチの夫と不倫してますよね?」と声を掛けられる。まったく心当たりがなく、ただただ困惑するほのかだったが、サツキから1枚の写真を見せられ、ある直感がはたらく。というのもほのかと、ほのかのいとこ・美華子は背丈やスタイルが似ており、幼少期から「後ろ姿だけではどちらかわからない」と親戚に言われていたからだ。
浮気相手が美華子かもしれないと思ったほのかとほのかの姉、サツキの3人は翌日美華子の実家に向かう。家に美華子はいなかったが両親がおり、美華子は不倫旅行に出かけた可能性が高いと告げられる。美華子たちがいる旅行先へ向かった3人は美華子とサツキの旦那・安倍川修介を発見する。やはり美華子はほのかに不倫の濡れ衣を着せるつもりで、わざとサツキを騙すよう仕向けていたのだった。
もうすぐ会社を継ぐ予定の修介と結婚すれば、次期社長夫人になれると考えていた美華子。そのため絶対に別れたくない美華子だが、サツキから「修介は私と別れたら無職になるかもしれない」と告げられ動揺する。
サツキと結婚したから、次期社長のポジションについただけの修介。美華子はその事実を知って落胆し、修介はようやくことの重大さに気づき土下座をして泣きわめいてしまった。
結局なにも手に入らず、自分の情けなさに笑うしかない美華子。こうして不倫騒動は一件落着した。
その後、修介と離婚が成立したサツキ。現在の修介はというと、建設現場で働いているという。慰謝料を肩代わりしてくれた親に返済するために必死で働くものの、まったく使えないと若い子にいじめられているのだとか。
そしてサツキは、ほのかを不倫相手と疑ったことを、改めて謝罪した。
見どころ
サツキとの出会い
サツキの言葉に対し、ほのかは「顔を上げてください」「私美華子ちゃんに少し感謝しているんです」と伝えた。なぜなら「将来こうなりたいと思わせてくれる人」「サツキさんに出会わせてくれたから」と話すほのか。
働くことに希望が持てた
ほのかは「結婚して家族を支えるのが女の幸せ」という人生の選択肢にモヤモヤしていた。だが、サツキと出会ってからはバリバリ働くことがかっこいいと思えるようになり、希望が持てたという。
間違えてくれたことに感謝
生き方の希望を持てたほのかは、サツキに「間違えてくれてありがとうございます!」と伝えた。その言葉を聞いたサツキは思わず涙してしまう。こうして不倫騒動に巻き込まれた事件は解決し、騒動がきっかけで出会ったサツキと新たな縁が生まれたのであった。
不倫相手と間違われた最悪な出会いから一転、その人が人生観を変えてくれる存在になるなんて驚きの展開です。ゴタゴタに巻き込まれたのは災難ですが、結果オーライかもしれませんね!