何十年たっても許せなかった夫の言動…熟年離婚を決意した理由とは
子どもが巣立ったタイミングで、夫婦生活に終止符をうつ熟年離婚。その多くは妻から切り出されるようですが、その理由は「よく何十年も耐えたな……」と胸が痛くなるほどつらいものだったりします。
今回は、そんな1つのエピソードをみてみましょう。
家事を頼んだだけなのに…
それは結婚して間もないころのこと。夫に家事の手伝いを頼んだH実さんは、夫から逆ギレされ、何日も無視されつづけたのだそうです。
仕方なくH実さんから「言いすぎてごめんなさい」と謝ると、なんと「土下座しないと離婚する」と言い出した夫。
H実さんは困惑しましたが、あまりの夫からの圧に、言う通りにするしかありませんでした。当時はまだ「モラハラ」という言葉は浸透しておらず、亭主関白な男性も多かったこともあり、耐えるしかないと思ったそうです。しかし……。
「この人とは添い遂げられない…」
子育てがいちばん大変な時期になにもかも非協力的で、そのきっかけでもあったその出来事をどうしても許すことができず、老後は一人伸びやかに過ごすことに決めました。
結婚相手は、自分が楽して暮らしていくための道具ではありません。互いに、思いやりと協力する心を持ち寄れない限り、生涯連れ添うことは困難です。
それでも、離婚という選択をできないままガマンしつづける人も多いもの。H実さんには、これから幸せにすごしてもらいたいですね。