「自炊すれば安く済むだろ?」生活費をケチる夫に現実を見せた出来事【惣菜ってさぁ…】
食費1か月3万円……SNSでたびたび見かける一見すごい節約術。しかしそこには、1人暮らしの晩ご飯のみ、夫婦2人暮らしのお弁当だけ……など、様々な制約のもと成り立っていることが多いです。今回は、そんな共働き夫婦のリアルな日常と、生活費を巡る悩みに直面する女性の話をご紹介いたします。
あらすじ
夫・拓海が「スーパーのかぁ…」と不満げに言ったことに、薫は内心ムッとします。さくらを寝かしつけた後、拓海は「晩飯に惣菜はやめてくれ!あったかい飯が食いたいんだ!」と不満を爆発させます。薫が「フルタイムになったから今まで通り作れるわけない」と反論すると、拓海は「働いた分お金使ったら意味ないだろ?さくらのために節約しないと!」と、さくらを都合よく持ち出してきます。薫が家事の分担を求めると、拓海は「俺は帰るの遅いし、派遣の薫と違って定時に帰れない。正社員だから責任の重みも違う」と身勝手な言い訳。「自炊すれば安く済むだろ?家族のためにちゃんとしてくれよ」と悪意なく言う拓海に、薫は大きな悪意を感じるのでした。
見どころ
拓海の「無意識の特権意識」と薫の怒り
娘・さくらを寝かしつけた後、拓海は「晩飯に惣菜はやめてくれ!俺はあったかい飯が食いたいんだ!」と不満をぶちまけます。薫が「レンジで温めればいいんじゃない?」と冷静に返すと、「そういうことじゃなくて!転職してから飯手抜きじゃん」と一方的に不満を主張します。彼の言動には、妻がフルタイムで働くことへの理解の欠如と、家事を「妻の仕事」だと当然のように押し付ける無意識の特権意識が垣間見え、薫の怒りを募らせる決定的な要因となります。
拓海の「正社員」論と無自覚な差別
薫が家事の分担を求めると、拓海は「いやっ、俺は帰るの遅いし…!派遣の薫と違って定時に帰れないんだよ。正社員だから責任の重みもちがうし」と、自分の立場を盾に責任逃れをします。この拓海の言葉は、正社員である自分の方が派遣である薫よりも責任が重く、家事をしなくても当然だという、無自覚な差別意識が表れています。この言動が、薫の心を深く傷つけ、二人の夫婦関係に深刻な溝を生むことを示唆しています。
薫が感じた「大きな悪意」
拓海が「自炊すれば安く済むだろ?家族のためにちゃんとしてくれよ」と、悪意のない言い方で締めくくったにもかかわらず、薫は大きな悪意を感じています。このシーンは、拓海が無自覚に放った言葉が、いかに薫の心を深く傷つけ、精神的に追い詰めているかを明確に示しています。拓海の言葉の裏に隠された、彼の自己中心的で無責任な本質に、薫がようやく気づき始めた瞬間であり、その「大きな悪意」が伝わってきます。
▽ 週1回の惣菜に「ちゃんと自炊して」と責める夫・拓海。正社員か派遣かではなく、共働きであることに変わりはないのに、自分で自炊するつもりはないようですね。