「名前なら決めたけど?」ルンルンで命名書を持ってきた不倫夫に現実を見せた話【作家・五条静流】
高級レストランで甘い時間を過ごす男女。素敵なプレゼントに喜ぶ女性と、優しい眼差しで見つめる男性。誰もが憧れるようなロマンチックなひととき…かと思いきや、男性には秘密がありました。今回は、そんな嘘から始まる不倫「ルンルンで命名書を持ってきた不倫夫に現実を見せた話」の中から実は専業主夫だった話をご紹介します。
あらすじ
小説家の五条静流と名乗り、和泉と恋人関係にある北村司。高級レストランでの食事やプレゼントで和泉を喜ばせ、高級ホテルで甘い時間を過ごしますが、仕事があると言って先にホテルを後にします。しかし、向かった先はスーパー!
そこで食材を買い込み、いそいそと自宅へと帰ります。玄関前で指輪をはめ、「ただいま」と声をかける司。リビングには妻の乙葉がいました。乙葉は司のすっきりとした顔を不思議に思いますが、司はジムに行ってきたと嘘をついてごまかします。
夕食の準備をすると言う司に、乙葉は感謝の言葉を述べ、仕事部屋へと戻ります。乙葉を見送った後、司は一人、静かに料理を始めるのでした。そう、実は司は売れっ子小説家ではなく、専業主夫だったのです。
見どころ
和泉との甘い時間
高級レストランでプレゼントを渡し、喜ぶ和泉に優しい言葉をかける司。「すごく似合ってるよ」という言葉に照れる和泉の表情からは、幸せな時間が流れていることが伝わってきます。
慌てて向かう先
仕事の打ち合わせがあると嘘をついて 和泉を部屋に残し、ホテルを後にする司。しかし、ホテルを出た途端、時間を気にして走り出す司はどこに向かうのでしょうか?
彼の正体
スーパーで買い物をし、何事もなかったかのように自宅へ帰る司。妻の乙葉にジムに行ってきたと嘘をつき、平然と夕食の準備を始める彼は、小説家ではなく、専業主夫だったのでした。
▽ 小説家の五条静流という名前を使い、和泉と不倫関係にあった北村司。しかし、彼の本当の姿は、妻を支える専業主夫でした。華やかなデートの裏で、二人の女性を欺き続ける彼の行動は許されるものではありません。この先、彼の嘘がどのように暴かれていくのでしょう?