「名前なら決めたけど?」ルンルンで命名書を持ってきた不倫夫に現実を見せた話【最低の嘘】
どんな不倫も決して許されるものではありませんが、特に妊娠中の不倫は万死に値するほど罪深い行いです。その上、相手の女性を騙して不倫していたとしたら……? 今回はそんな最低な不倫夫にまつわるお話をお届けします。
あらすじ
ホテルでのデート中、職業・作家としている司に、興奮気味に感想を伝える不倫相手の和泉。司は、自分が中学時代から憧れていた和泉と付き合えていることに夢のような感覚を抱いていました。半年ほど前、妻の乙葉の妊娠が発覚した直後。
スーパーからの帰り道、司は偶然にも中学時代の同級生である和泉と再会します。ヒールが折れて困っている和泉に咄嗟に声をかけた司は、中学のマドンナだった彼女の美しさに心を奪われます。和泉が「小説家なのか」と尋ねると、司は専業主夫である事実を隠し、「小説を書いている」ととっさに嘘をついてしまいます。
さらに、自分の作品が女性作家「五条静流」名義で発表されていると誤魔化し、既婚者であることも隠して「独身だから」と結婚指輪をはずすのでした。
見どころ
初恋
「ずっと憧れてた和泉と付き合ってるなんて夢みたいだ」彼は和泉が初恋の相手だと明かし、まるで純粋な恋愛ドラマの一場面のようです。しかし、既婚者であるにも関わらず、そのような言葉を並べる彼の心理には、計算高さが見え隠れしますね。
最低な嘘
スーパーで和泉と再会した司が、かっこつけようと自分の職業を偽ってしまいました。「締め切り明けでやっと時間が取れたからたまには自炊でもしようと思って…」と語り、専業主夫であることを隠したのです。
独身宣言
さらにはさわやかな笑顔で「俺も独身だから」と断言。彼はこの時、結婚指輪を外しています。確信犯ですね。
▽ 初恋の相手である和泉に偶然再会した司は、職業も結婚歴もすべて偽り、関係を始めてしまいました。これは和泉も被害者だと言っていいですよね。女性を騙し、家庭を顧みない彼の行動は、許されるものではありません。この嘘が、いつか明るみに出る日は来るのでしょうか。