「名前なら決めたけど?」ルンルンで命名書を持ってきた不倫夫に現実を見せた話【専業主夫になりたい】
どんな不倫も決して許されるものではありませんが、特に妊娠中の不倫は万死に値するほど罪深い行いです。その上、相手の女性を騙して不倫していたとしたら……?
今回はそんな最低な不倫夫にまつわるお話をお届けします。
あらすじ
編集者の司は、担当していた作家・乙葉の才能に惚れ込み、熱心に支え続けた結果、彼女は「五条静流」として小説家デビューを果たします。それと同時に、二人は秘密の恋人関係をスタートさせます。乙葉はデビュー後もなかなか売れませんでしたが、5作目の小説「星の歪」が書店大賞を受賞したことをきっかけに、一躍人気作家となります。
多忙を極める乙葉と、編集の仕事で忙しい司はすれ違う日々を送るようになりますが、そんな中で司は乙葉の疲弊した姿を見て、ある決意を固めます。そして半年後、司は乙葉に「結婚しよう」とプロポーズをするのです。
見どころ
才能に惚れ込んだ出会い
新人賞の佳作に入選した乙葉の作品に惹かれ、編集長に頼み込んで担当についた司。デビューを目指して二人三脚で歩む回想シーンは、二人の関係の始まりを描いています。まだ作家として芽が出なかった乙葉の才能をいち早く見抜いた司の熱意が伝わってきます。
すれ違いの中で募る想い
多忙な日々が続く中、久しぶりに会えたにも関わらず、疲労困憊の乙葉を心配する司。「やっぱり俺、帰るよ。乙葉はゆっくり身体を休めて」という言葉に、彼女を大切に思う気持ちが表れています。しかし、乙葉の「だって今日逃したら、次いつ会えるか分からないから…」という切実な言葉が、二人のすれ違いの深刻さを物語っています。
衝撃のプロポーズからの提案
別れを切り出すと勘違いした乙葉を遮り、「結婚しよう」とプロポーズする司。そして、結婚の承諾を得た後、彼が口にしたのは「俺、専業主夫になりたいんだ」という予想外の提案でした。人気作家となった乙葉を支えたいという彼の思いが垣間見えると同時に、今後の二人の関係がどうなっていくのか、興味を強く惹きつけます。
▽ 担当編集と作家という関係から始まった司と乙葉の恋は、紆余曲折を経て結婚という形を迎えます。しかし、そこで司から飛び出したのは、「専業主夫になりたい」という予想外の願望でした。多忙な乙葉を支えたいという気持ちの表れなのか、それとも何か別の思惑があるのでしょうか。この提案に対し、乙葉がどのような決断を下すのか、そして二人の結婚生活は一体どうなっていくのか――。