托卵の何が悪いの？　不倫相手の子どもを産んだ女性の話【浮気調査開始！】

幼稚園受験以来、姫華へのしつけと受験の練習で厳しさを増した美咲。その姿にまるで軍隊のようで可哀相だと思っていた翔太でしたが……。娘の姫華が自分にも妻にも似ていないことに、翔太は心の奥底で違和感を抱いています。その小さなモヤモヤが、やがて彼の日常を揺るがす大きな波紋へと広がっていく予感がするでしょう。今回は浮気調査に乗り出す夫の話をご紹介いたします。

あらすじ

深夜、目を覚ました娘の姫華をトイレに連れていく翔太は、抱っこをせがむ姫華の愛おしさに触れながらも、姫華の体の特徴が自分と違うことに再びモヤモヤを感じます。この疑問を解消するため、翔太は探偵事務所を訪れ、妻の浮気調査を依頼。慣れない依頼に動揺しつつも、まだ真相が分からない状況で、翔太は不安と期待が入り混じった複雑な心境で調査の開始を待つのでした。

見どころ

翔太の尽きないモヤモヤと切ない願い

深夜、トイレに行くのが怖いと翔太に抱っこをせがむ姫華。愛おしそうに娘を抱きしめながらも、翔太は「どこかひとつくらい、僕に似ててくれたらな…」「安心できるのに」と心の中でつぶやきます。遺伝しやすいとされる爪の形や髪質が自分とは全く違うことに気づき、消えないモヤモヤと、父親としての切ない願いが描かれています。この複雑な親心が、後の行動へと繋がっていく重要な伏線です。

探偵事務所訪問と浮気調査の決意

モヤモヤを解消するため、ついに探偵事務所を訪れる翔太。唐突なDNA鑑定ではなく、まずは浮気調査から、という彼の選択は、妻を直接疑うことへの躊躇いと、慎重な性格を表しています。探偵事務所の看板を前に立ち尽くす翔太の姿は、彼がどれほどの覚悟を持ってこの一歩を踏み出したかを示しており、話の展開に重みを与えています。

探偵との会話と翔太の動揺

探偵から「奥様の浮気調査…と言うことで」とストレートに問われ、翔太は思わず「えっ…あ、は、はい…」と動揺を隠せません。慣れない状況と、妻の浮気を疑うという行為への戸惑いがリアルに描かれています。「世の中そんなに浮気が多いのか…」と心の中でつぶやく翔太の姿は、彼がまだ疑いの気持ちと安心したい気持ちの間で揺れ動いていることを示しており、調査の結果がどうなるのか、関心を引きます。

▽ 娘の姫華が自分に似ていないという長年のモヤモヤを抱え、ついに浮気調査へと踏み切った翔太。愛しい娘への疑念と、妻を疑うことへの葛藤に苦しむ彼の姿は、胸を締め付けます。疑いの気持ちと、安心したい気持ち、半々という状態の翔太。これからつらい日々になるかもしれません……。