娘の誕生日より推し活!? アイドルに夢中になった男の末路【優しい夫】

近年、私たちの日常に浸透してきた「推し活」。好きなものに情熱を注ぐ時間は、何にも代えがたい喜びを与えてくれますよね。今回は、そんな推し活に夢中になった夫を持つ女性＿話をご紹介いたします。一見、幸せそうに見える夫婦の日常に、ひそかに忍び寄る変化とは…。

あらすじ

アニメ好きの鈴井若菜と夫の純は、マッチングアプリを通じて出会い、趣味を通じて意気投合。出会って間もなく結婚し、2年目を迎えました。お互いを尊重し、穏やかな日々を送る中で、若菜のお腹には新しい命が宿ります。妊娠を心から喜んでくれた純は、つわりで苦しむ若菜を甲斐甲斐しく看病。
食事の準備はもちろん、少しでも若菜に負担がかからないよう、家事全般を担ってくれます。健診にも必ず付き添い、体調を気遣う優しい純の存在は、若菜にとって何よりも心強いものでした。しかし、そんな優しい夫の行動に、ある日、小さな違和感が生まれるのです。

見どころ

突然現れた「推し」

そんな幸せな日々を送る若菜でしたが、ふとしたことから純の変化を感じ始めます。ある日、純がイヤホンで聴いていたのは、人気アニメの主題歌を歌う声優、椎奈リオリの曲でした。アニメ好きの若菜も知っている歌手でしたが、純が特定のアイドルに夢中になるのは初めてのこと。ライブのチケットまで取ってしまったという純に、若菜は少しの違和感を覚えます。

「ガチ恋」ではないと言い張るけれど…

若菜が「ああいうタイプの子が好きになるのってちょっと意外」と冗談めかすと、純は慌てて「純粋に曲が好きなだけ」と弁解します。「俺は若菜一筋ですから」と照れながら言う純の言葉に、若菜は安心しますが、どこか引っかかるものを感じていました。

ライブ後の異変

そして迎えた椎奈リオリのライブ当日。帰宅した純は、ライブTシャツを着て、まるで魂が抜けたような恍惚とした表情を浮かべていました。「やばい… リオリちゃん 超可愛かった…」と呟く純を見て、若菜は言葉を失います。これまで若菜一筋だったはずの純に、一体何が起こったのでしょうか。

▽ 幸せな結婚生活を送っていた若菜と純に訪れた、夫のまさかの「推し活」。「純粋なファン心」と「盲目的な愛情」の境界線はどこにあるのでしょうか。この出来事が、2人の関係にどのような変化をもたらすのか、目が離せません。