娘の誕生日より推し活!?　アイドルに夢中になった男の末路【変わってしまった夫 】

「推し活」という言葉が浸透し、生活の中心に推しがいるという方も少なくありません。推しがいる毎日はキラキラと輝いて見えるものですが、熱中するあまり、大切なものを見失ってしまうこともあるようです。
今回は、アイドルに夢中になってしまった夫と、そんな夫に少しずつ不満を募らせていく妻の日常を描いた話をご紹介します。

あらすじ

「俺は純粋に曲が好きなだけ」と言い切っていた夫・純は、人気アイドル・椎奈リオリのライブに行ったその日から一変。FCに入会し、グッズを買い集め、リオリの動画に夢中になる毎日を送ります。
妻の若菜もかつては熱心な推し活経験者でしたが、純の度を越した熱狂ぶりに戸惑いを隠せません。家のことはきちんとこなしてくれているものの、リオリのライブ配信がある夜は「3時間くらい、俺はいないものだと思って」と言い放ち、徹夜でアーカイブを見続ける始末。若菜が夕食の準備を促しても、ヘッドホンをして全く聞こえていません。ついに若菜の我慢も限界に近づき……。

見どころ

豹変ぶりに驚愕

ライブ前までは「本人には全然興味ない」と言っていた純が、ライブ後には「やばい…リオリちゃん 超可愛かった…」と手のひら返し。この変わり身の早さに、若菜ならずとも驚きを隠せないでしょう。純粋に楽曲が好きだったはずが、一瞬でアイドル本人に夢中になってしまう男性心理は、ある意味共感を呼ぶかもしれません。

増え続ける推しグッズ

FC入会を皮切りに、写真集やライブDVD、過去のグッズまで、どんどん増えていくリオリのグッズ。部屋中にグッズが溢れかえる様子は、推し活経験者にとっては見慣れた光景かもしれません。しかし、妻からすると複雑な心境でしょう。「もう!?」という若菜のセリフには、そんな気持ちが凝縮されています。

ライブ徹夜からの塩対応

3時間のライブ配信後もアーカイブを見続け、徹夜してしまう純。若菜が声をかけても気づかず、やっと気づいても悪びれる様子もありません。「今いいところだからもうちょっと待って」という言葉には、妻への配慮が全く感じられず、若菜の苛立ちが爆発寸前なのが伝わってきます。推し活に夢中になるあまり、周りのことが見えなくなってしまう純の姿は、考えさせられるものがあります。

▽ リオリの魅力にどっぷりハマってしまった純と、そんな夫の変貌ぶりに呆れ始める若菜。かつて推し活に熱中した経験を持つ若菜だからこそ、純の気持ちも理解できる部分はあるものの、度が過ぎた行動は夫婦の間に溝を生み始めています。このまま純の推し活はエスカレートしてしまうのでしょうか。