うまくいってると思ったのに…妻に離婚を言い渡された話【麻里の思い】
「ほら、パパからのプレゼントだ!」と、割引シールの貼られたスイーツを嬉しそうに差し出す夫・圭介。良かれと思っての行動なのでしょうが、妻・麻里の心は冷え切っていました。「また、こういうものを…」という麻里の心の声が痛いほど伝わってきます。
今回は、そんな夫婦の日常から、麻里の離婚への決意が垣間見えるお話をご紹介します。
あらすじ
圭介が買ってきたのは、コンビニの割引スイーツ。案の定、麻里は嫌な顔をしますが、圭介はそれを全く意に介しません。娘の莉奈にまで「太ってきた」などとデリカシーのない言葉を平気で投げつけ、麻里をうんざりさせます。そんな圭介の態度に、莉奈も露骨に嫌悪感をあらわにするほど。麻里は、そんな娘に申し訳なさを感じながらも、「もうすぐこの男から離れられる」と心の中で呟きます。正社員として働く見込みが立ち、離婚の準備を進めようとしていたのです。莉奈もまた、母親の苦労を理解し、そっと励まします。麻里は、莉奈の笑顔を思い浮かべながら、離婚後の平穏な生活を夢見るのでした。しかし、そんな麻里の決意を嘲笑うかのように、次の日曜日、圭介はまたしても突拍子もない行動に出るのです。
見どころ
「…こういうのは、もう買ってこないでって言ったじゃない」と静かに訴える麻里の表情
以前にも同じようなことがあったにも関わらず、全く反省の色が見られない圭介への諦めにも似た感情が、麻里の言葉の端々から感じられます。日常の小さな積み重ねが、夫婦の溝を深くしていることが伝わってきますね。
「…キモ…」と呟く莉奈の冷ややかな視線
母親である麻里だけでなく、娘の莉奈も圭介の言動に嫌悪感を抱いていることがわかる印象的なシーンです。圭介の身勝手な振る舞いが、家族全体の心を蝕んでいることが痛いほど伝わってきます。
莉奈の笑顔を思い浮かべ、離婚への決意を新たにする麻里の強い眼差し
娘の笑顔を守りたいという麻里の強い決意がひしひしと伝わってきます。これまでの我慢や苦労が、この決意の強さにつながっているのでしょう。麻里の幸せを願わずにはいられません。
▽ 圭介の自己中心的な言動は、妻である麻里だけでなく、娘の莉奈の心も深く傷つけていました。そんな状況に耐えかねた麻里は、娘のために離婚を決意します。この話では、麻里の静かな決意と、それに対する娘の優しい思いやりが描かれており、心を強く揺さぶります。果たして、麻里は無事に離婚し、莉奈と穏やかな日々を送ることができるのでしょうか。