うまくいってると思ったのに…妻に離婚を言い渡された話【私はずっと耐えてきた】
結婚するまでは優しいと思っていた夫の圭介。しかし、娘の莉奈が生まれてから、彼の態度は徐々に冷たいものへと変わっていきました。妻である麻里さんの頑張りを認めず、心無い言葉を浴びせる圭介。そんな夫との関係に、麻里さんは深く傷つき、苦悩する日々を送っています。
あらすじ
娘の莉奈ちゃんが1歳半になった頃から、圭介は麻里さんに対して嫌味を言うようになります。パートになった麻里さんに「もっと掃除を頑張れ」と言ったり、夜泣き対応で疲れている麻里さんに「寝不足くらいで甘えるな」と冷たく言い放ったり。結婚前に見抜けなかった夫の本性に、麻里さんは後悔の念を抱きます。
月日が流れ、圭介の自己中心的な態度は悪化の一途を辿ります。自分が家族のために尽くしていると思い込んでいる圭介は、麻里さんの気持ちを全く理解しようとしません。一方の麻里さんは、そんな夫との関係に限界を感じ、離婚を考えるようになります。そして、経済的に自立するため、パート先の保険代理店で営業の仕事を始めることを決意。資格を取得し、努力を重ねる中で、正社員への道が開けます。
夫への愛情が完全に冷めきった麻里さんは、ついに離婚という決断を下すのです。
見どころ
募っていく夫への不信感
莉奈ちゃんの夜泣きで疲弊している麻里さんに、信じられない言葉を投げかける圭介さん。「仕事してないんだから」という言葉には、麻里さんの頑張りや苦労は一切理解されていません。この冷たい一言で、麻里さんは夫の本性に気づき、深い後悔の念に苛まれるのです。
「合格」という言葉の裏側
食卓で「今日も美味しそうだな!合格だ」と能天気なことを言う圭介さん。麻里さんは心の中で「何が合格よ…」と呟きます。体調が悪い時でさえ気遣ってくれず、自分が用意して当たり前という態度。そんな夫の言葉に、麻里さんの不満は募るばかりです。
夫の目に映らない妻の努力
離婚に向けて、パート先の保険代理店で営業の仕事を始めた麻里さん。もともと持っていた資格に加え、FPの資格まで取得しました。頑張った分だけ評価される営業の仕事に、麻里さんは希望を見出します。「正社員になったらいよいよ圭介は不要ね」という心の声が、彼女の決意の固さを物語っています。
夫の身勝手な言動と、それに対する麻里さんの静かな怒りが痛いほど伝わってくる今回。長年の我慢の末、ついに離婚を決意する麻里さんの姿は、同じように悩む多くの女性にとって共感を呼ぶのではないでしょうか。経済的な自立への道を着実に歩み始めた麻里さんの未来が、どうか幸せであってほしいと願わずにはいられません。