「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【対決の序章】

「一緒におばあちゃんになろう」――そんな甘い言葉の裏に、モラハラの影が潜んでいたら？愛する人に心を操られ、それがモラハラだと気づかないまま苦しんでいる友人がいたら、あなたはどうしますか？今回は、友人をモラハラ彼氏の洗脳から救い出そうと、決死の覚悟で立ち向かう女性の話をお届けします。

あらすじ

モラハラ彼氏・澄の洗脳によって、自身がモラハラ被害を受けていることに気づけずにいたゆず子。しかし、親友の桃華の説得により、ついに澄がモラハラ男だと認識します。ゆず子は桃華に澄と会わないよう懇願しますが、桃華は「ゆず子が本当の意味で自由になるため」だと告げ、澄との対決を決意します。澄がゆず子を死ぬまで追い詰めるような人間だと知った桃華は、一人バーへ向かい、そこで完璧な紳士を装う澄と対面するのでした。

見どころ

ゆず子の苦悩と桃華の決意

澄がモラハラ男だと認識したゆず子は、澄が憧れの人だっただけに、その事実を信じたくなかったと苦しい胸の内を明かします。桃華はそんなゆず子の苦悩を受け止めつつも、澄が「思い通りにならなかったらその人間を死ぬまで追い詰めるヤツ」だという川田の言葉を思い出し、ゆず子を完全に自由にするため、澄と直接対決する覚悟を固めます。

桃華の覚悟と潜む危険

ゆず子から会わないでほしいと懇願されながらも、タクシーを降り、一人澄が待つバーへ向かう桃華。澄がゆず子を死ぬまで追い詰める可能性があると確信した桃華は、「それだけは絶対に阻止しないと！」と、その身を危険に晒す覚悟を決めます。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と生唾を飲み込む桃華の緊張感が伝わり、息をのむシーンです。

完璧な紳士を装うモラハラ男

バーで桃華を出迎えた澄は、穏やかな笑顔で完璧な紳士を装います。スマートなエスコートで桃華を席に案内し、優しく飲み物を勧める澄の姿は、とてもモラハラ男には見えません。しかし、そんな澄を桃華は睨みつけるような表情で見つめ、「こんな人がモラハラ男だなんて、きっと誰にも信じてもらえないよね」と内心でつぶやきます。澄の二面性と、それを知る桃華の葛藤が描かれています。

▽ 親友・ゆず子をモラハラ彼氏の洗脳から完全に救い出すため、桃華は危険を承知で澄との直接対決に臨みます。完璧な紳士を装い、世間的な名声も地位も手に入れている澄は、まさしく「虎」。そんな相手にたった一人で挑む桃華の勇気と、彼女の言葉が澄にどこまで通用するのか、緊迫の対決の幕が上がります。