「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【一筋の光】
愛する人と「ずっと一緒にいたい」と願う気持ちは自然なものですが、その裏に隠された支配欲が見え隠れするとき、関係性は危うい方向へと向かい始めます。
恋人の奇妙な束縛から抜け出せずにいる女性・ゆず子と、彼女を心配する親友・桃華。今回は、そんな二人の「モラ彼の洗脳から逃げ出した話」の中から、ゆず子が彼のモラハラに気が付いたエピソードをご紹介します。
あらすじ
アルバムを眺めるゆず子は、幼少期の記憶をたどっていました。6歳で両親が離婚し、母方の祖父母に育てられたゆず子。10歳の時に母は再婚し、ゆず子を置いて家を出ていきました。年に一度の誕生日にも来なくなり、ゆず子は「捨てられた」と感じていました。
祖母の愛情を受けて育ちましたが、昭和の亭主関白だった祖父のモラハラを日常的に見て育ったゆず子は、「男の人はそんなものだ」と思い込んでいたのです。しかし、現代の視点から祖父の言動を振り返った時、ゆず子の脳内で祖父と現在の彼氏・澄の言葉が重なり、モラハラだということに気づくのでした。
見どころ
捨てられた過去と歪んだ価値観
幼少期に両親が離婚し、母親にも捨てられたと感じていたゆず子。祖父母に育てられ、特に祖母からは愛情を注がれて育ちます。しかし、常に不機嫌で威圧的な祖父のモラハラを目の当たりにしてきたことで、「男の人はそんなものだ」という歪んだ価値観が形成されてしまったようです。
昭和のモラハラと現代のモラハラ
アルバムに写る祖父母の写真を見つめながら、「今の時代ならモラハラやDVで大問題だよね」とつぶやくゆず子。彼女自身も、祖父の言動に違和感を持っていました。昭和の時代には当たり前だった亭主関白が、現代ではモラハラとして認識されるという時代の変化に気づき始めるゆず子でした。
洗脳からの目覚め
「おじいちゃんと澄さんは一緒!?」「言ってることが、ソックリ同じだよね!?」と頭を抱えるゆず子。祖父のモラハラと澄の言動が重なることで、ゆず子の目に色が戻り、洗脳されていたことに気づき始めます。
▽ 幼い頃からの経験が、知らず知らずのうちに価値観を形成し、それが人間関係にも影響を与えることがあります。ゆず子のように、過去の経験から歪んだ認識を持ってしまうことは決して珍しいことではありません。その問題に気付いたゆず子はモラハラから解放されるのでしょうか?