「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【あの時交わした約束】
連絡が途絶えてしまった親友のゆず子を心配し、桃華は卒業式の日の懐かしい写真を送りました。それは二人にとって大切な、未来への約束を思い起こさせるものでした。
今回は「『一緒におばあちゃんになろう』モラ彼の洗脳から逃げ出した話」をご紹介します。あの時交わした約束が、今のゆず子にどんな感情を呼び起こすのでしょうか。
あらすじ
桃華からの「この時にした約束、覚えてる?」というメッセージを受け取ったゆず子。無表情でスマホを見つめ、かつての記憶を辿ります。卒業式の日、デザイナーになるという夢を語り合い、涙ながらに別れを惜しんだ桃華とゆず子。離れて暮らすことになっても、お互いが30歳になっても独身だったら一緒に暮らそう!そして、一緒におばあちゃんになろう!と約束を交わしました。それは、どんなに辛いことがあっても、一人じゃないと思えるお守りのような約束でした。しかし、月日は流れ、お互いに恋人ができ、31歳になった今、その約束はただの懐かしい思い出となっていたのです。桃華からのメッセージをきっかけに、ゆず子はふと、祖母が作ってくれた古いアルバムのことを思い出します。クローゼットの奥からアルバムを取り出し、ページをめくり始めたゆず子。何気なく開いたそのアルバムの中にあった、幼い頃の祖母との写真。その時、ゆず子はまだ知る由もなかったのです。このアルバムを開いたことが、自分の運命を大きく変える最初の1歩になることを……。
見どころ
卒業の日の涙の約束
デザイナーになるという同じ夢を持つ桃華とゆず子。別れを前に、お互いの未来を応援し合いながらも、寂しさを隠しきれずに涙する姿は、友情の深さを物語っています。「もしもこの先 お互い30歳になっても結婚してなかったら 一緒に暮らすって約束しよう!」という桃華の突飛な提案に、驚きながらも笑顔で応じるゆず子。二人の間には、言葉を超えた強い絆が感じられます。
「一緒におばあちゃんになろう!」
「一緒に暮らして、一緒におばあちゃんになろう!」と、桃華はゆず子の手を強く握りしめます。それは、未来への希望であり、お互いを支え合うという誓いの言葉でした。どんなに孤独を感じても、この約束があれば頑張って生きていける。そう信じた二人の、純粋で温かい想いが胸に迫ります。
古いアルバムとの再会
桃華からのメッセージをきっかけに、祖母との大切なアルバムを手に取ったゆず子。「引っ越す時 捨てようと思ったけど 持ってきて良かった」という独り言には、アルバムに対する特別な想いが込められています。何気なく開いたアルバムが、ゆず子の運命を変えることになる―。このアルバムとの再会が、ゆず子にどんな変化をもたらすのでしょうか。
▽ 子供の頃に交わした「一緒におばあちゃんになろう」という純粋な約束。それは、大人になるにつれて少しずつ色褪せていったのかもしれません。しかし、桃華からの思いがけないメッセージと、アルバムとの再会が、ゆず子の心に眠っていた大切な感情を呼び覚まそうとしています。果たして、このアルバムは、ゆず子をモラハラ彼氏の支配から解き放つための鍵となるのでしょうか。