「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【最悪な人間だった?】
愛する人と「ずっと一緒にいたい」と願う気持ちは自然なものですが、その裏に隠された支配欲が見え隠れするとき、関係性は危うい方向へと向かい始めます。
恋人の奇妙な束縛から抜け出せずにいる女性・ゆず子と、彼女を心配する親友・桃華。今回は、そんな二人の「モラ彼の洗脳から逃げ出した話」の中から、ゆず子の恋人・白月澄の人柄について迫るエピソードをご紹介します。
あらすじ
親友・ゆず子の不自然な変化に不安を感じる桃華は、以前ゆず子の恋人・白月澄と仕事をしたことがあるという上司・川田に話を聞くことにします。川田は澄のことを「最悪な人間だった」と断言し、自己中心的で他人を操ろうとする危険な人物像を明かします。
改めて澄の危険性を認識した桃華は、ゆず子に連絡を取ろうとしますが、電話は繋がらず、メッセージにも既読がつきません。
学生時代の友人たちもゆず子とは疎遠になっていることを知った桃華は、残っていた有給休暇を使ってでもゆず子に会いたいと強く願います。そして、思い出が詰まった卒業式の写真をゆず子に送るという、わずかな望みに賭けるのでした。
見どころ
仕事仲間が語る「最悪な人間」
桃華の電話に応じて仕事の様子を語り始める川田チーフ。「あの時は本当に最悪だったよ」という第一声から、白月澄との間にただならぬ出来事があったことがうかがえます。才能がある一方で、周囲の人間をまったく受け入れず、人間関係を壊すような澄の本性が、川田の険しい表情と語り口から伝わってきます。
繋がらない連絡と孤独な現状
電話にも出ず、メッセージにも反応のないゆず子の様子からは、すでに深い孤立状態にあることがうかがえます。親友からの連絡を意図的に避けているのか、それとも物理的に連絡が取れない状況なのか。桃華の不安が増していくばかりです。
思い出に託す一縷の望み
学生時代、親しく過ごした桃華とゆず子が笑顔で並ぶ卒業写真。その懐かしい1枚に、桃華は「この時の約束、ゆず子は覚えてるかな?」と唯一の希望を託します。
▽ かつての仕事仲間の証言から、白月澄が危険な人物であることを確信した桃華。電話もメッセージも届かない親友に、過去の絆を呼び覚まそうと卒業写真を送ります。支配的な恋人の影響から、果たしてゆず子は自分の意思で抜け出すことができるのでしょうか。そして、桃華のメッセージは、硬く閉ざされたゆず子の心に届くのでしょうか。