「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【全部君のため】
初めて会った時から、どこか引っかかるものを感じていた澄とゆず子の関係。
今回の話では、親友である桃華の視点から物語が大きく動き出しそうです。歪んだ愛でゆず子を束縛しようとする澄の言動、そしてそれに囚われていくゆず子の姿は、私たちに改めて大切なことを気づかせてくれます。それでは、気になるあらすじと、心を揺さぶる見どころをチェックしていきましょう。
あらすじ
デザイナーとして働くゆず子の才能を認め、いつもそばで支えてくれる彼氏の澄。しかし、その優しさの裏には、彼女の人間関係を狭め、社会から孤立させようとする「支配的」な一面が隠れていることに、親友の桃華は気づき始めていました。
今回の話では、澄が桃華の働く会社「ルミニア」について何かを探ろうとする場面から始まります。澄はゆず子に彼女の友人たち、特に桃華との関わりを避けるように執拗に要求します。「君を守りたいから」という甘い言葉で飾り立てながら、実はゆず子の自己肯定感を低くし、自分に依存させようとしているのです。そんな澄の支配的な言動に、ゆず子は疑問を感じながらも、彼の優しい言葉に安らぎを感じてしまうのでした。
見どころ
下品という言葉の裏側
澄が桃華の働く会社や同僚を「下品」「野心的」と見下す場面。過去の苦い経験を語りながら、あたかもゆず子を「清らかさ」で守ろうとしているかのような言い方をしていますが、その本当の目的は、ゆず子を人付き合いから孤立させ、自分の支配下に置くこと。彼の言葉の端々に隠れた攻撃性が感じられます。
痛みに歪む表情
優しい言葉を囁きながらも、肩を掴む手に力がこもり、痛みに顔を歪めるゆず子。先ほどの甘い言葉とのギャップが、澄の支配的な本質を視覚的に物語っています。言葉とは裏腹の彼の残酷さが、心に冷たい戦慄を走らせるでしょう。
優しい言葉と支配の強化
「ゆず子は本当に純粋だね」「いつまでも真っ白で美しい」と甘い言葉で褒めた直後、肩に食い込むほどの力で掴む澄。この身体的な行動と言葉のギャップが、彼の二面性をはっきりと示しています。「大切なゆず子を守るって決めてるんだ、だから友人とも会ってほしくない」という一見思いやりのある言葉の裏には、強い独占欲と支配欲が隠されています。
▽ 甘い言葉と優しい抱擁で、友人とのつながりを禁じる澄。ゆず子は彼の言葉を純粋に受け止め、感謝すらしています。この歪んだ関係性は、まるでゆっくりと浸透する毒のようです。桃華が感じた嫌な予感は、不安を抱かせます。果たして桃華は、洗脳されかけているゆず子を救い出すことができるのでしょうか。