「一緒におばあちゃんになろう」モラ彼の洗脳から逃げ出した話【出会い】

親友が彼氏から壮絶なモラハラを受けていたらどうしますか？「大好きな親友を何とか助けたい」と奮闘する人もいるかもしれません。今回は「モラ彼の洗脳から逃げ出した話」の中から、ゆず子が澄に従う理由をご紹介します。

あらすじ

東京のアパレルメーカーでデザイナーをしている31歳の桃華。結婚前提で同僚の祐希と同棲しているが、会社のみんなには内緒だ。そんなときに祐希が職場の後輩と浮気していることが判明。しかも後輩の祖父は有名なデザイナーで、祐希は婿養子になる予定だそう。自分が浮気相手だと知った桃華はショックを受ける。

突然の別れにショックを受けた桃華は、半年ぶりにゆず子に電話をかける。ゆず子は大学時代の親友で、お互いにデザイナー志望だった。泣いている桃華に優しく寄り添ってくれるゆず子だが、彼女もある悩みを抱えていた。

ゆず子に話を聞いてもらって少し元気になった桃華。その一方でモラハラ男・澄と交際しているゆず子には地獄が待っていた。

仕事がもらえているのは、自分のおかげだと言い張る澄。ゆず子に対して「もっと僕に感謝すべき」「大切にするべきだ」とモラハラ発言をする。

桃華は仕事に集中できず、思い切って有給をとることを決意。ちょうど地元の同窓会に誘われていたため、これを機にリフレッシュすることにした。

仕事の引き継ぎをして地元に帰ろうとした桃華。すると、祐希の浮気相手・美奈子と遭遇してしまう。桃華に挑発的なことを言う美奈子だったが、大人な対応をして撃退した。

地元に戻り、同窓会に参加した桃華。そこにゆず子の姿はなかった。

見どころ

同窓会の翌日

送られてきた同窓会の写真を見たゆず子。楽しそうに微笑む桃華を見て安心する。

「奇跡だわ」

すると澄からメールが届いた。ゆず子の居場所やしていることを常に把握しておきたい澄は、メールでもゆず子を縛り付ける。しかしゆず子は「こんな素晴らしい人が私を好きになってくれるなんて」「奇跡だわ」と、澄に完全に支配されてしまっている。

澄との出会いのきっかけ

ゆず子がそこまで支配されてしまうのには理由があった。元々デザイナー志望のゆず子だったが、デザインの仕事は任されず、雑用ばかりやらされる日々に悩んでいた。そんなとき、憧れのデザイナーだった澄の作品展に行き、作品を見て感動してしまう。

自分の行動をこと細かに把握されていたら、愛情というよりも恐怖心を感じると思います。いくら尊敬する人が彼氏になったからといっても、もはやそれは普通の恋人関係ではないですよね……。