息子をアイドルにする! ステージママを夢見た女の転落劇【栗林先生、怒る】
親として「子どもがこんな風に育ってくれたらいいな」と想像することもあるでしょう。でも子どももひとりの人間なのですから、きちんと意見を尊重してあげたいもの。親のエゴばかり押しつけていたら、それはただの毒親でしかないですよね。そこで今回は「息子をアイドルにする! ステージママを夢見た女の転落劇」から、先生を怒らせてしまった話をご紹介いたします。
あらすじ
12歳の息子のカナトをアイドル養成所に通わせる主人公のミホには、「カナトをK-POPアイドルにさせたい」という野望がある。しかし息子をアイドルにさせたい一番の理由は、「自分の推しのK-POPアイドルに近づきたいから」という自分本位すぎるものだった……。
あるとき養成所の合宿が韓国で開催されることになり、先生に「息子さんには時期尚早です」と言われたにもかかわらず、息子に嘘をつき韓国に。しかしそれにより、息子を大きく傷つけることになる……。
ミホに騙されて韓国に来たカナトだが、想像以上のレベルについていけない。雰囲気に飲まれ完全に自信を失ってしまい、トイレでひとり泣いていた。
見どころ
ダンスをナメないで!
「息子さんには時期尚早です」と伝えたにもかかわらず、勝手なことをするミホに怒る先生。一方で自分ばかりが責められていると勘違いしたミホは納得できないでいた。
複雑な心境になる先生
落ち込むカナトと話す先生。その中で「先生が絶対に行ったほうがいいって言ってた」とミホに騙されて韓国に来たことを知る。スタジオで動けなかった自分を責め、泣きながら謝罪するカナトを見て先生は複雑な心境になる。
「推しのK-POPアイドルに近づきたいから」という理由で息子に無茶をさせるなんてあまりにも酷なもの。母の期待に応えようと頑張っているのに、どんどん自信を失っていくカナトが可哀想ですよね。親の望みと子どもがやりたいことは必ずしも同じではないと、あらためて考えさせられる作品です。