「お兄ちゃんは私の!」ブラコンの義妹がヤバすぎる行動に…!【杏だけの「王子様」】
英司の妹である杏は、極度なブラコン。眉目秀麗な杏は、周囲の男性には目もくれず、実の兄である英司を慕い続けています。杏にとって、7歳差の兄である英司は、なにものからも守ってくれる「王子様」だったようです。“あの”杏のブラコンの起源とは?
「『お兄ちゃんは私の!』ブラコンの義妹がヤバすぎる行動に……!」の話の中から兄がお王子様の理由をご紹介いたします。
あらすじ
小学生の頃、いじめられっ子だった杏は、いつも兄の英司に助けられていました。英司は杏に「自分が強くなるしかない」と諭し、杏は英司の言葉を胸に、いじめっ子に立ち向かいます。勉強やピアノを頑張って褒めてもらうことが喜びとなり、杏にとって英司の存在は絶対的なものとなっていきました。しかし、成長するにつれて英司に彼女ができるたび、杏は邪魔をして別れさせてしまいます。そしてついに、英司に新しい彼女ができたことを知らされた杏は、激しい憎悪をむき出しにして……。
見どころ
杏を支える「王子様」の言葉
いじめられ泣いて帰宅した杏を優しく抱きしめ、「俺はいつでも味方だよ」と語りかける英司。この言葉が、杏のその後の人生を大きく左右することになります。英司からの愛情を一身に受け、杏は「世界中で一番私を愛してくれる王子様」だと確信するのです。この時点では純粋な兄妹愛に見えますが、この出来事が杏のブラコンの始まりだったのかもしれません。
豹変する杏の心の闇
英司の言葉で「強くなる」と決意した杏は、いじめっ子に「二度と話しかけてくんな、クズ野郎」と吐き捨てます。いじめられっ子だった彼女からは想像もできないほどの冷たい視線と、人を凍りつかせるような表情は、英司のために変わろうとする杏の決意の表れでしょう。しかし、それは英司以外の人を排除する、心の闇の始まりでもあったのです。
兄の彼女を許せないという思い
英司に彼女ができたことを知らされ、動揺を隠せない杏。「彼女」という存在は、英司が自分だけのものではなくなることを意味します。杏の心には「私より大事な…?」「私は邪魔ってこと?」という怒りと悲しみが渦巻きます。そして、英司の彼女に対する強い憎悪をあらわにし、「お兄ちゃんは私のなんだから!!」と叫ぶ杏の表情は、これまでの彼女からは想像できないほど狂気に満ちています。
▽英司からの愛を独占するために、極端な行動に出るようになった杏。過去の出来事が、彼女をそこまで駆り立てた原因なのでしょう。英司は、そんな杏の行動を知りながらも彼女を妹として大切に思っているようです。だからこそ、新しい彼女との関係を守るために、杏に真剣に話したのかもしれません。しかし、その思いは杏には届かず、彼女の心は憎悪で満たされてしまったようですね。