裏切り者は誰!?　地下アイドルのタブー　【イケメン社長】

地下アイドルグループ『やみやむ』のセンターを務めるマユは、芸能界デビューを夢見ています。しかし、その夢への道は平坦ではありません。メンバーからの評価は低く、雑なファンサービス、そして事務所の社長との関係。自らを犠牲にしてまでアイドルとしてのし上がろうとするマユの心は、次第にすり減っていきます。
今回は、そんな彼女の新たな局面を描く「裏切り者は誰!? 地下アイドルのタブー」の話の中からイケメン社長と不意に出会った話をご紹介いたします。

あらすじ

今日も一日を終え、疲労困憊のマユはネットカフェのシャワー室で体を清めていました。「汚い…汚い…」と心の中でつぶやきながら、体だけでなく心までもが消耗しきっている様子です。雑踏の中、電光掲示板に映るアイドルの姿をぼんやりと見つめ、「デビューできれば私だって…」と悔しさを滲ませるマユ。
そんな時、一人の男性と肩がぶつかります。紳士的な態度で謝罪するその男性、恩田リュウの身なりを見たマユは、彼が金持ちであることを見抜きます。わざとらしく肩の痛みを訴えるマユに、リュウは高級ホテルでの食事に誘います。そこでマユは自分がアイドルであることを明かし、リュウは会社の経営者であると告げ、新規事業のPR役としてマユに名刺を差し出します。リュウが本物の経営者だと知ったマユは、彼をスポンサーにできるかもしれないと企み、彼にさらに接近するのでした。

見どころ

巧妙な打算と新たな出会い

肩がぶつかった相手が裕福であることを見抜いたマユの表情には、彼女の打算的な一面が垣間見えます。わざとらしく肩の痛みを訴え、相手の懐を探る姿は、まるで獲物を狙うかのような鋭さ。その計算高さが、彼女が芸能界でのし上がるためにどれだけ必死になっているかを表しています。この出会いが、マユの人生にどのような影響を与えるでしょうか。

忍び寄る甘い誘惑

恩田リュウが差し出した名刺は、マユにとって希望の光にも、あるいは危険な罠にもなり得るものです。社長という肩書きに食いつき、「上手くいけばスポンサーになってくれるんじゃ…」と企むマユの心の声は、彼女が抱える夢と、それを叶えるためなら手段を選ばない覚悟を示しています。リュウの少し含みのある笑顔は、不穏な予感を漂わせます。

▽ 街で偶然出会った男性が、まさかの会社の社長だったことに驚きを隠せないマユ。彼の財力を利用して、自らのアイドルデビューを加速させようと画策する姿は、彼女の強い野心を感じさせます。しかし、その甘い誘いには、一体どんな思惑が隠されているのでしょうか。純粋な夢と、それを手に入れるための策略が交錯する中で、マユが選ぶ道は果たして──。