親だって人間ですから! 反抗期の子どもに反撃してみた話【自分で支度をする朝】
子どもが成長すれば、いつか訪れるのが反抗期。程度はさまざまですが、反抗期が酷い子だと、親は苦労しますよね。るりの息子・類は中学2年生。反抗期の真っ最中で、勝手な言動ばかりです。ある夜、類はだいぶ遅い帰宅をし、誠也に雷を落とされます。そこでるりがした提案は……。今回は「親だって人間ですから! 反抗期の子どもに反撃してみた話」の中から親子の関係に一石を投じる話をご紹介いたします。
あらすじ
中学2年生の息子・類に反抗期を迎え、親子の間に溝が生まれていたるり。ある日、深夜まで遊び歩いた類を誠也が厳しく叱ったことをきっかけに、るりは類にある提案をします。「不満があるなら、自分のことはすべて自分でやってみたら?」という大胆な提案でした。その日から、類は親の助けを借りずに生活することに。反抗的な態度で「ちょうどいい」と答えた類でしたが、一人での生活は想像以上に大変なようで……。
見どころ
自分で作る初めての朝食
るりの提案を受け入れ、翌朝から自炊を始めた類。コーンスープとパン、そしてウインナーという簡単なメニューですが、自分で用意した朝食をどこか誇らしげに食べています。一方、誠也は心配そうにしますが、るりは「大丈夫」と冷静。いつもは野菜たっぷりの温かい食事が並んでいた食卓も、この日ばかりは対照的な光景が広がります。親のありがたみを実感するには、まずは自分でやってみることが大切なのかもしれません。
母親の家事のありがたみ
自分で朝食を用意した類ですが、家事の奥深さを思い知らされることになります。前日に自分で干したワイシャツを着ようとしたところ、アイロンがけをされていなかったため、シワシワになっていることに気づきます。それを見ていたるりは、「洗って干しただけじゃ当然でしょ」と一言。初めて知る家事の大変さに、類は悔しそうな表情を浮かべます。いつも当たり前に着ていたワイシャツの裏に、母親のひと手間が隠されていたことに、類は何を思うのでしょうか。
パン一つで家を出る息子
朝食を済ませ、身支度を整えて家を出る類。学校へ向かう彼の手に握られていたのは、ロールパンの袋一つでした。いつもなら彩り豊かなお弁当を持たされていたはずですが、この日はそれもありません。親のありがたさを知らずに、当たり前だと思っていたことが次々となくなっていく状況に、類は今後どう向き合っていくのでしょうか。
▽ 親の助けを一切借りずに生活を始めた類。自分で用意した朝食は栄養バランスが偏り、アイロンがけをしないワイシャツに不満を漏らすなど、すでに困難な状況に直面しているようです。今まで当たり前に享受していた親の優しさに、改めて気づく良い機会なのかもしれません。