愛妻家で有名な社長が、地味な女社員と不倫していた！？【ひどい人】

多くの女性が一度は経験する、忘れられない恋。それも、既婚者との禁断の恋となると、その結末には胸が締め付けられる思いがするかもしれません。今回は、そんな切なくもリアルな大人の関係を描いた話をご紹介いたします。

あらすじ

宮田からの突然の別れ話に、小野は戸惑いを隠せません。「終わりにしよう」という言葉に震える小野に対し、宮田は衝撃の事実を告げます。宮田は小野の中に、過去の妻の面影を見ていたというのです。そして、結局一番愛しているのは妻だと告げ、小野に別れを告げます。宮田の言葉に打ちひしがれる小野でしたが、彼の隣にいたい一心で、二番目でも良いからとすがります。それでも宮田の決意は固く、別れを受け入れられない小野は、宮田との関係を公表すると脅迫まがいの行動に出ますが……。

見どころ

過去の妻への想い

宮田が小野に惹かれた理由が、まさかの「昔の妻を重ねて見ていた」という衝撃の告白。小野が持つ「ひとりで立つ強さ、ひとりで泣く弱さ」が、今の妻にはない懐かしさを感じさせたという宮田の言葉は、彼の複雑な内面を浮き彫りにします。彼が一番愛しているのは妻であるとしながらも、小野に惹かれていったという事実は、彼の心の葛藤と弱さを表しているかのようです。

それでもそばにいたい小野の純粋さ

宮田からの辛い告白を受けてもなお、「二番目でもいい」「あなたの近くに居たい」と宮田にすがった小野の姿は、胸を締め付けることでしょう。彼のそばにいたい一心で震える手で宮田の手を取る姿からは、彼女の純粋で一途な愛情が痛いほど伝わってきます。この切ない願いは、報われない恋の悲しさをより一層際立たせています。

決別と涙

別れを受け入れられない小野は、宮田との関係を公表すると脅しをかけますが、宮田はそんな小野を優しく諭します。「君はそんなことしないだろ」「人の気持ちがわかる優しい子だ」と語りかける宮田の言葉は、小野の心に深く響きます。しかし、その優しさがかえって小野の心を傷つけ、「ひどい人ですっ…！」と涙ながらに叫ぶ小野の姿は、報われない恋の痛ましさを物語っています。

▽どちらを取ったところで、選ばれなかった方はどうあったって傷ついてしまうもの。しかし絶対に必要な痛みです。 それを与えた本人が優しい言葉で包んで隠すのは、ある意味一番ひどい行為なのかもしれませんね。