不倫した最底辺男がすべてを失うまでの備忘録【最底辺男、職を失う】
社内監査で通報されてしまった将太。理乃との不倫、周囲からのパワハラの告発などを受けて、監査から呼び出され、処分されることになりました。一方、理乃は、実の親である沙理奈が暴走し、その精神的苦痛から現実逃避してしまいます。二人の運命は、どうなってしまうのでしょうか? 本日は「不倫した最底辺男がすべてを失うまでの備忘録」の話の中から職を失った男の話をご紹介いたします。
あらすじ
社内不倫が会社に知られ、まさかの降格と辺鄙な工場への異動を命じられた将太。これまでの輝かしい実績と自身のプライドが許さず、将太は会社を自主退職します。一方、理乃は母親の沙理奈の暴走により精神的に追い詰められ、現実と向き合えなくなっていました。そんな中、将太はひょんなことから理乃の自宅を訪れ、信じられない光景を目にすることになります。
見どころ
左遷、そして退職
長年、会社でトップの成績を維持し続けてきた将太は、まさかの降格と地方の工場への異動を言い渡されます。これまで会社に貢献してきた自負がある将太は、納得がいきません。しかし、同僚たちは将太の不倫やモラハラ離婚の噂で持ちきり。将太に面と向かって冷たい言葉を浴びせる同僚たちに、将太は屈辱を味わいます。結局、将太は自主退職を選び、会社を去ることになります。
崩れ落ちるプライド
今朝まで自分に媚びへつらっていたはずの同僚たちの、急変した態度と冷たい言葉に、将太は激しい屈辱を味わいます。「上司に敬語使うのは常識だろ?」「誰がお前みたいな奴、本気で慕うかよ」といった言葉に、将太は拳を震わせ、耐え難い表情を浮かべます。彼のプライドは完全に打ち砕かれ、その後の自主退職へとつながっていく、まさに象徴的な場面です。
荒れ果てた将太と実家
会社を辞め、全てを失った将太は、まるで別人のように荒れ果てていました。ぼさぼさの頭に無精ひげ、適当な服装で、もう何にも興味がないかのようにとぼとぼと歩いています。実家の前を通りかかった将太は、表札の前で立ち止まりますが、中に入ることはなく、その場を去っていきます。かつての自信に満ちた将太の姿は、もうそこにはありませんでした。
▽賽は投げられ、今までの行いから来た報いを受けて絶望に追いやられる将太。今までの彼の言動から考えると、これは当然の結果と言えるでしょう。