子連れ不向きの高級フレンチで「キッズメニューはどこ?」強引にコース料理を変更させた話

子育ては生半可な気持ちではできないですよね。仕事と家事のバランスを取りながら、日々育児を頑張っているママもいるでしょう。そんなときに社員旅行という名の家族旅行に招待されたら、いい気分転換になるかもしれませんね。でも同じ職場の子連れ様と遭遇してしまったらどうでしょうか? 今回は子連れ不向きの高級フレンチで、強引にメニュー変更させた話をご紹介いたします。
主人公の橘愛美は、1歳6か月の娘・百合と夫・大地の3人家族です。ファミレスをチェーン展開している会社で商品企画の仕事をしている愛美は、育児のため時短勤務で働いています。
大地が仕事から帰宅し、夕飯を食べる愛美。建築会社で現場監督をしている大地は帰りが遅く、実質愛美のワンオペになっていることを謝罪します。本当はフルタイムに戻りたい愛美ですが、大地に言えず悩んでいました。そんな大地から、会長夫人の計らいで提案された社員旅行の話が出ます。社員旅行といっても行き先とホテル以外は自由で、実質家族旅行ができると知った愛美はワクワクが止まりません。
いよいよ旅行当日になり、新幹線に乗る愛美たち。しかし通路を挟んで隣の子連れ夫婦が、窓際の席を巡って揉めはじめます。夫・壮太に窓際をとられた妻・京香は、ほかの人を押しのけ他人の指定席に座りますが、予約していた女性から注意されます。
しかし謝罪するどころか子どもを盾に自分勝手な持論を繰り広げ、「子どもに席ひとつ譲れないなんて人として終わってる」と暴言を吐きます。壮太も寝たふりをしており、居ても立ってもいられなくなった愛美が注意しますが、部外者は出てくるなと怒鳴られます。そこにとあるマダムが現れ、窓際の席がいいなら予約をするべきだったと注意します。
愛美が「窓際の席は予約しているけれど、ご主人が座ってしまったようだ」と説明すると、壮太を怒らせたくない京香は渋々引き下がったのでした。京香の言動は身勝手な一方で、育児に必死な気持ちは伝わってきた愛美。それより何もしない壮太にモヤモヤしたのでした。
目的地に到着し、豪華なホテルにテンションが上がった愛美と大地。チェックインをしますがそこに京香一家がおり、大地と壮太が同じ会社であると発覚します。しかし大地が工事部だと知り見下した壮太。さらに愛美たちと一緒に水族館に行きたいと言う京香に対し、部屋で休むから夕飯まで帰ってくるなと言い放ったのでした。
愛美たちと一緒に水族館に来た京香でしたが、人気のペンギンエリアを前に、再び子連れ様全開になってしまいました。ベビーカーで突進した上、子どもが優先だと暴言を吐き、周囲は唖然とします。見かねた大地が注意しますが、「子どもを育てる母は神のような存在」と身勝手な持論を展開した上、大地の学歴をバカにします。プライドを傷つけられた大地は言い返すことができなかったのでした。
ホテルに着き疲れが込み上げた大地ですが、気を取り直して子連れでも楽しめるテラスレストランへ行くことにします。京香も同じレストランに行きたいと伝えますが、壮太が子連れ不向きの高級フレンチに行くと言い出します。最初は説得していたもののセレブという言葉に反応し、「少子化の日本を救っているんだから、みんなが私に気を使って当然」と思い込んでしまうのでした。
子ども連れにも優しいテラスレストランに大満足だった愛美たち。一方高級フレンチに出向いた京香たちは、案の定入店を拒否されます。しかし「子連れは優先されて当たり前」「追い出したらSNSに拡散する」とスタッフを脅し入店したのでした。
目が覚めた優太






メニューにない注文をした京香
子ども向けのメニューがないと知り、強引にコースの変更をした京香。予約もしていないのに、突然料理を変えさせたなんてあまりに身勝手すぎますよね。子どもを盾に無理難題を言われたスタッフの気持ちも考えてほしいでしょう。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。