プレゼントなんかいらない! 夫が「離婚危機」に直面して初めて気づいたこと【なにもかも失ったあとに】
妻や我が子を大切に想う夫は理想的です。しかし、その「大切にするための行動」が、妻の本当の願いとすれ違っていたら、どうなるでしょうか? 今回は、双子の娘がいる夫婦、健吾とさつきの話の中から、すべてを失った健吾が、本当に大切にすべきだったことに気づく話をご紹介いたします。
あらすじ
妻さつきとの離婚が成立し、残業も副業も辞めた健吾は、虚無感の中で日々を過ごしていました。そんなある日、職場で後輩の鈴木が2年間の育休を取ることを知ります。健吾が金銭面や将来の学費を心配すると、鈴木は貯金があること、そして「お金はあとから稼げますが、育児の時間は取り戻せない」と、育児の尊さを語ります。
この言葉に、健吾は雷に打たれたような衝撃を受け、自分が金と引き換えに大切な時間を犠牲にしてきた過ちにようやく気づきます。さつきが「一緒にいてほしい」と言っていた真意を理解した健吾。しかし、すべてを失った今ではもう遅いと、自嘲するのでした。
見どころ
健吾の「虚無感」と後輩の「育休宣言」
さつきとの離婚が成立し、仕事の頑張りの理由であった家族を失った健吾は、残業も副業も辞め、虚無感の中で日々を過ごしています。そんな彼の目の前で、後輩の鈴木が2年間の育休を取ることを宣言します。この「育休宣言」は、健吾がかつて軽視していた「家族との時間」の重要性を、彼に突きつけるものとなります。
後輩・鈴木が語る「育児」
育休を取る鈴木に対し、健吾が金銭面や将来の学費を心配すると、鈴木は「それは今から焦ることじゃない」「お金はあとから働いて稼げますけど、育児の時間は取り戻せないですからね」と、育児の真の価値を語ります。この鈴木の言葉に、健吾は「雷に打たれたような衝撃を受け」、ようやく自分が金と引き換えに、本当に大切にすべき時間を犠牲にしてきた過ちに気づきます。
健吾の「手遅れ」な後悔
鈴木の言葉によって、自身の過ちに気づいた健吾は、「そうだ…俺は金と引き換えに、大事な時間を犠牲にしていたんだ…」「さつきが『一緒にいてほしい』って言ってたのは、きっとこういう意味だったんだ…」と、深い後悔に苛まれます。しかし、彼は「すべて失った今じゃ、もう遅い…けどな」と、自嘲するように拳を握りしめるのでした。
▽ すべてを失ってから、健吾はやっと大切にすべきだったものに気付いたようです。本当に、もう遅いですけどね……。