「お前の母さん、老けすぎだろ(笑)」とバカにした同級生を見返した話【見えない痛み】
年頃の男の子には、やんちゃなタイプもいますよね。そういう相手に大切な人をバカにされたら、もちろん許せません。しかし、黙っているばかりでは何も変わらないものです。
奈緒は地味めな中学3年生。ある授業参観の日、男子たちは奈緒の母を「老けすぎ」とバカにしてきて……。今回は「お前の母さん、老けすぎだろ(笑)」とバカにした同級生を見返した話の見どころをご紹介します。
あらすじ
授業参観の日、奈緒の母を見たクラスの男子生徒たちが「老けすぎだろ」「おばあちゃん?」と陰でクスクス笑い始めます。奈緒は以前の授業参観で彼らが自分の母だと認識していたため、この事態を憂鬱に感じていましたが、その予感は的中してしまいます。
授業が始まっても落ち着かない奈緒は、「見た目だけで笑うなんてひどい」と心の中で悔しさを募らせます。放課後も、優斗たちはわざと奈緒に聞こえるように「やっぱ母親は若くて綺麗なのが一番だよな!」「髪ボサボサのノーメイクで来る親とかマジ信じられないわ」と悪口を続けるのでした。
悲しい気持ちで帰宅した奈緒を、母・陽子は笑顔で迎え入れ、授業の感想を優しく話します。その母の優しい態度に、奈緒は夜、布団の中で涙を流し、「こんな素敵な大好きなお母さんの悪口を言われたのに、どうして何も言い返せなかったんだろう」と悔しさに打ちひしがれるのでした。
見どころ
授業参観日
クラスメイトがひそひそと奈緒の母親の悪口を言い始めました。せっかくの授業参観日、奈緒も気が気ではないですよね。
優しい母親
「今日はお疲れ様」といって、奈緒をねぎらってくれる母。何も知らずにその優しい笑顔を向けてくれる母の姿をみると、胸が痛みます。
奈緒の悔しさ
悪口を言った男の子への怒りと、それに対して何もできなかった自分への悔しさ、母にも相談できないもどかしさが入り混じって、一人泣いてしまう奈緒でした。
▽ 男子生徒たちは心底、奈緒の母をバカにしているようですね。悔しくなってしまって当然です。奈緒には強くなって、彼らを見返してほしいですね。