「私は孫のお世話をさせてあげてるだけ」実家依存の毒姉に振り回された話【望の願い】
最近急に毒親という言葉をよく耳にするようになりましたが、どうやら世の中には毒姉も存在するようです。いつまでも姉妹仲良く……というのが理想ですが、個性の強すぎる姉と仲良くするのはなかなか難しいかもしれません。今回は、そんな毒姉に振り回された女性のお話をお届けします。
あらすじ
主人公のつぐみは、何かと自分に頼ってくる実家依存の姉と、その姉に放置されて育った息子・望との関係に悩んでいました。ある日、望が母親であるちふゆにひどく怒られたことを思い出し、怯えた表情で謝罪します。「悪い子は嫌い」というちふゆの言葉に傷つき、嫌われることを恐れる望の姿に、さすがのちふゆも罪悪感を抱きます。ちふゆは望に謝罪し、「してほしいことはあるか」と尋ねると、望から出てきたのは、ちふゆの心を大きく揺さぶる、ささやかな願いでした。
見どころ
望の怯えとちふゆの罪悪感
母親にひどく怒られたことを思い出し、「ママのお仕事の邪魔してごめんなさい」「嫌いにならないで」と怯える望の姿が胸に迫ります。望の純粋な恐怖と悲しみに、ちふゆは自らの言動を反省し、罪悪感を抱きます。これまで見過ごしてきた親子のすれ違いが、このシーンで顕在化し、ちふゆの心に大きな変化をもたらすきっかけとなります。
望のささやかな願い
「なんでもいい」というちふゆの言葉に対し、望が恐る恐る口にしたのは、「もっとママと一緒にいたい」「一緒にお絵描きしたり、ゲームしたり…お出かけしたりしたい!」という、あまりにもささやかな願いでした。この願いは、これまで望に寂しい思いをさせてきたちふゆの心に深く刺さり、彼女に大きな衝撃と後悔を与えます。
親子の和解と新たな一歩
望のささやかな願いを聞き、たまらず望を抱きしめるちふゆ。「これまでたくさん寂しい思いさせてごめんね」「これからはずっと一緒にいるから」と涙ながらに謝罪するちふゆに、望もまた、安心したように泣き出します。長らくすれ違っていた親子の心が通じ合い、新たな関係を築こうとする二人の姿は、温かい感動を与えます。
▽ これまで実家依存の毒姉に振り回され、息子である望に寂しい思いをさせてきたちふゆ。望のささやかすぎる願いを聞いたことで、ようやく自身の行動と向き合い、親として大切なことに気づくことができました。望と心を通わせることができたちふゆは、きっとこれまでの過ちを正し、望と共に幸せな未来を歩むことができるでしょう。