「私は孫のお世話をさせてあげてるだけ」実家依存の毒姉に振り回された話【妊婦様】

姉妹という特別な関係性。時には心強く、時にはもどかしい存在ですよね。
今回ご紹介するのは、そんな姉妹の中でも、妹さんを何かと頼り、振り回してしまうお姉さんとの間で繰り広げられるお話です。「私は孫のお世話をさせてあげてるだけ」と悪びれる様子のないお姉さんと、それに翻弄される妹さんの日常を覗いてみましょう。

あらすじ

つぐみは、夫と生まれたばかりの愛娘・麦との生活にようやく慣れてきたところ。夫の邦彦も育児に協力的で、実の両親も何かと手伝ってくれるため、穏やかな日々を送っていました。そんな時、姉のちふゆから妊娠の報告が入ります。
しかし、ちふゆは一人目の息子・望の育児すらまともにせず、実家や妹夫婦を頼りっぱなし。案の定、二人目の妊娠を機に、その依存体質はさらに悪化していきます。法事で親戚が集まる中、つわりを理由に全く動かず、つぐみに飲み物を要求したり、息子の望の相手をろくにせず、自分の体調ばかりを気遣うちふゆ。そんな姉の態度につぐみは苛立ちを募らせていくのでした。

見どころ

姉の衝撃的な一言

「これでまたしばらくお酒が飲めなくなっちゃうのは残念だけど、妊活頑張った甲斐があったわ～」と電話でつぐみに語るちふゆ。妊娠という喜ばしいはずの報告も、ちふゆの口から出るとどこか他人事のように聞こえてしまいます。「自分で育てる気もないくせになんで欲しがるんだろう」というつぐみの心の声が聞こえてきますね。

法事での傍若無人な振る舞い

親戚一同が集まる法事の場で、「つぐみー飲み物持ってきてー」「私、今炭酸水しか飲めないからよろしくー」と、まるで自分がお客様かのように振る舞うちふゆ。忙しく動き回るつぐみへの気遣いは一切ありません。「あのねえ、今忙しいの見て分からない？飲み物くらい自分で用意したら？」と、ついに堪忍袋の緒が切れたつぐみの言葉が痛烈です。

息子への冷たい態度と姉への敵意

「ママ、あそぼ～！」とせがむ息子の望に対し、面倒くさそうにため息をつき、「ママは今お腹に赤ちゃんがいて大変なの！だからパパに遊んでもらってっていつも言ってるでしょ！？」と冷たく突き放すちふゆ。一方、望と楽しそうに遊ぶつぐみに対し、スマホを弄りながら他人事のように「よかったじゃん。望、たくさん遊んでもらいなー」と言い放ち、つぐみに睨まれる始末。息子への愛情の欠片も感じさせない態度は心をざわつかせます。

▽ ほとんど育児放棄状態のちふゆですが、そんなちふゆもついに二人目を妊娠します。一人目すらまともに育てられないのに、本当にこのまま産んでも大丈夫なのでしょうか。身勝手な姉の行動は、これからさらにエスカレートしていくのか……。妹つぐみの苦悩はまだまだ続きそうです。