「私は孫のお世話をさせてあげてるだけ」実家依存の毒姉に振り回された話【自分勝手な姉】
姉妹って、時には太陽のように温かい存在だけれど、近くなりすぎると思いがけず大変な一面が見えてくることもありますよね。今回ご紹介するのは、そんな近いはずの姉に母親としての役割を文字通り踏みにじられるような毎日の苦労を強いられた女性のお話です。どうぞ、深く息をして、彼女の体験に耳を傾けてみてください。
あらすじ
出産したばかりのつぐみの元に、姉のちふゆが息子・望を連れてやってきました。「少しの間だけ」という言葉とは裏腹に、望は場所をわきまえず大声で騒ぎ、つぐみが赤ちゃんの麦の世話で手一杯なのを察する様子もありません。
それどころか、麦にミルクを飲ませているつぐみの腕を引っ張ったり、せっかく作ったご飯をひっくり返したりと、やりたい放題。疲弊していくつぐみを見かねた母親がちふゆに話をするも、まるで聞く耳を持ちません。
そして翌朝、ちふゆは挨拶もそこそこに望を置いて仕事へ行ってしまうのです。「遠慮」という言葉を知らない姉の行動に、つぐみの我慢は限界に近づいていきます。
見どころ
手に負えないモンスター
「これじゃないのがいい!」「やだ!」と激しく駄々をこね、物を投げつける望くん。つぐみさんは、そんなエネルギーにただただ立っているしかありません。「知らない間にとんでもないモンスターに育っていた」が、彼女の心中を物語っています。赤ちゃんながら、すでに周囲を振り回すほどのパワーを持っている彼の様子に、少しの恐怖すら感じてしまいます。
ママがいい!の一点張り
つぐみさんが「ママはお仕事だから、ばぁばと一緒に」と優しく諭しても、「やだやだ!ママがいい!」と大号泣する望くん。1時間以上も泣き続ける彼の小さな体から、一体どれほどのパワーが出ているのでしょうか。つぐみさんの困惑した表情が、彼の頑なさをより一層引き立てていますね。
遠慮のかけらもない朝の訪問
「今日もよろしくねー」と、まるで当然のように望くんを置いて仕事へ行ってしまうちふゆさん。つぐみさんや母親の反応などまったく気にせず、自分の都合しか考えていないようです。この一言に、彼女の厚かましい人となりが凝縮されていますね。つぐみさんの「姉の辞書に『遠慮』という言葉などあるはずもなく…」という言葉が深く深く心に突き刺さります。
▽ つぐみさんの産後の体は完全に回復していないにもかかわらず、姉のちふゆはまるで配慮がありません。実家であり、妹であるという立場に甘えているのでしょう。望くんの大きな泣き声は、生まれたばかりの麦ちゃんまで巻き込み、つぐみさんの疲労は頂点に達します。この先行き見えない状況から、つぐみさんはどのようにして抜け出すのでしょうか。彼女の奮闘から、私たちは家族関係における思いやりの大切さを改めて考えさせられます。