「で、出身大学は？」学歴主義な採点男の悲惨な末路【不穏な足音】

「結局、最後は学歴だよな」——そう呟いた経験、ありませんか？もちろん、努力の証である学歴は大切ですが、それに固執しすぎると、大切なものを見失ってしまうかもしれません。今回は、学歴至上主義の男性が、その価値観に翻弄され、思わぬ転落劇を繰り広げるお話をご紹介いたします。彼の悲惨な末路は、私たちに学歴というフィルターを通してしか人を見られないことの危うさを教えてくれます。

あらすじ

35歳の主人公・長谷川康太は、学歴を絶対的な価値だと信じる男。同僚の白石歩夢とは対照的に、常に冷静で周囲を見下すような態度を取っています。そんな康太は、ある日、魅力的な女性・近藤友理奈から起業話を持ちかけられます。夢を語る友理奈に惹かれ、康太は言われるがままに貯金や株、さらには借金までして1000万円を用意。それを友理奈に手渡しますが、彼女はすぐにそのお金を持って姿を消してしまいます。一方、会社では康太の態度を良く思わない上司や同僚たちがおり、何やら不穏な動きが……。

見どころ

「さすが康太…ありがとうっ！」

大金を渡した康太に、友理奈が感謝のハグ。満更でもない表情の康太ですが、このハグにどれほどの真実が込められているのでしょうか。友理奈の笑顔の裏に潜む思惑が、心をざわつかせます。

腕の中からするりと抜け出る友理奈

ハグをしようとした康太から、するりと身をかわし、「じゃあ私、さっそく山本さんのところに行ってくるね！」とあっさり告げる友理奈。この時の康太の戸惑った表情が、彼の独りよがりな期待を見事に打ち砕いています。女性の気持ちを理解しているつもりでも、全く見当違いだった康太の痛々しさが際立つ場面です。

室内にいる顔ぶれを見て動きが止まる康太

会議室に呼ばれ、そこで待っていたのは険しい表情の美人・影山美玖と、常務。一体何が始まるのか、康太だけでなく固唾を飲む緊迫したシーンです。学歴ばかりを気にしてきた康太に、ついにその報いが訪れるのでしょうか。

▽ 学歴という鎧をまとい、鼻持ちならない態度で周囲と接してきた康太。しかし、その鎧は脆くも崩れ去り、彼は予想もしなかった窮地に立たされます。学歴至上主義の男が辿る悲惨な末路は、私たちに改めて「本当に大切なもの」を問いかけてくるでしょう。この先の展開から、目が離せません。