【恋愛漫画】あのとき言葉にしていたら…! 実際にあった切ない恋愛エピソード
思い出すと胸がチクッとするような、切ない恋愛をしたことはありますか? 今回は、Googirl読者さんに聞いた「切ない恋愛」の体験談をもとに、漫画にしてご紹介します!
言葉にするかしないかで、未来がこんなに変わるなんて……?
キャンディの意味
中学の頃、片思いしている男の子がいた。優という名前のその子とは、塾も同じで二人で遊びに行くような仲。高校に行ったら離れ離れになってしまうから、卒業までにどうにか気持ちを伝えたい……そう思った私は、バレンタインの日にハートのチョコを彼に渡した。だけど、彼からのお返しでもらったのは、キャンディーだけ……。義理チョコだと思われてるんだ。そう思ったら、告白なんてできなかった。何も言えないまま、私たちは卒業した……。
その後、優に彼女ができたことを知った私は、優の連絡先を消した。もう諦めよう。そう思った一年後、優と再会することになった。「何で何も言わずに連絡先を消したの?」と言う優に、私は隠していた気持ちを話し始めた。
私はビックリして優の顔を見た。
「何で……」
「バレンタインのチョコ、ハートだったし。だから俺はキャンディーを渡しただろ? ホワイトデーにキャンディーを渡す意味、知らなかったの?」
「知らない! どういう意味だったの?」
「あなたが好きです。だよ」
そう言われて、私は何も言えなくなった。今にも泣きだしそうな顔を隠すように、明るい声で優に聞いた。
「ねえ、優。今の彼女と付き合えて幸せ?」
「……幸せだよ。俺、あのときお前に振られたと思ったから、自分から連絡できなくて……。そのときに相談に乗ってくれたのが、今の彼女なんだ」
その後は、他愛もない話をした。テストで赤点をとったこと。バイトを始めたこと。久しぶりに優と話せた時間は、すごく楽しかった。
帰る時間になり、優がふと呟いた。
私は、そうだね。としか言えなかった。
その後、優と私は連絡を取り合う仲に戻ったけれど、付き合うことはなかった。私にも新しく彼氏ができ、優とは仲のいい友人のまま。
だけど、優に恋していたあの頃のことは、絶対に忘れないと思う。
▽ お互い両思いだったのに、ほんの少しのすれ違いで未来が変わってしまうんですよね……。時間は巻き戻せないけれど「あのとき、ああしていたら」と考えてしまいます。