「デキちゃったから」じゃない! あえて授かり婚を選んだ理由

2021.08.31

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ひと昔前までは「できちゃった婚」「でき婚」などと言われていた、妊娠が判明してから籍を入れる「授かり婚」。
以前は「できちゃった」という言葉にもあるように、どこかネガティブな印象を持たれがちでしたが、今は決して珍しくなくなっていることもあり、肯定的に受け止めている人も多いですよね。そして最近では「できちゃったから」という理由ではなく、あえて「授かり婚」を選ぶカップルが増えているのだそう。
ということで今回はこの「授かり婚」について、イマドキの事情をリサーチしてみました!


あえて「授かり婚」を選んだ理由

親に結婚を反対されていたから…

「彼との結婚を、自分の親にずっと反対されてきた。反対する理由は『彼が大卒じゃないから』というもので、全然納得できなくて……。でも両親が『早く孫の顔が見たいわ』って口にしていたのを聞き、ふと『授かり婚』を思いついた。
親の反対を押し切って結婚するよりも、子供ができてから、しぶしぶでも両親に『納得してもらって』結婚したかったんだよね。予想通り、両親は孫にメロメロ。彼も今ではウチの親とうまくやっている」(29歳女性・千葉県在住)

▽ 筆者も、このケースとは事情がちょっと違うものの、ずっと親に結婚を反対されていて、孫ができたとたん親の態度が一変した……なんていう話を知人から聞いたことがあります。「仕事をしていない」「ギャンブル依存」など、明らかに「結婚相手としてビミョー」な男性ではない限り、意外と親って「娘が選んだ相手」を受け入れてくれるようです。

彼の子供がとにかくほしかったから…

「彼との子供がとにかくほしかった! でも彼からのプロポーズを待っていたら、いつまでも結婚できなさそうだったので『授かり婚』をもくろんだ。
子供ができても結婚しないパターンもあるかなって思って覚悟していたけど……彼は思いのほか妊娠を喜んでくれて、無事入籍。子供の面倒もよく見てくれるし、結婚生活もうまくいっているから不思議」(30歳女性・東京都在住)

▽ 「子はかすがい」という言葉がありますが、こちらのケースはその言葉が当てはまりますね。ただこの女性は、結婚にすごくこだわりがあったわけじゃなく、とにかく「彼の子供がほしかった」とのことでした。これと逆のケースで、「彼女との子供がどうしてもほしくて」結婚したという男性を、筆者は知っています……。

跡継ぎができるか心配だったから…

「私の彼は、代々続く名家出身。『イマドキ何それ……』って思われるかもだけど、結婚したら『跡継ぎ問題』があった。でも私の周りの、同じように由緒正しきお家柄の男性に嫁いだ女性を見ていると……子供ができなくて義実家からのプレッシャーがすごかったり、子供ができなかったせいで離婚したなんてケースがけっこうあって。
私もそんな目にあうのはゴメンだと思い、『授かり婚』をすることにした。まぁ、年齢的にも早く子供を作った方がいいかなって感じだったしね」(35歳女性・愛知県在住)

▽ こういう話、筆者もたまに耳にします。子供の性別も「男じゃないとダメ」で、産み分けをするためだけに、わざわざ海外まで行ったり……なんてケースもあるのだとか。いろいろと大変そうですよね……。

彼にフラれそうだったから…

「『授かり婚』をもくろんだのは、仕事をクビになったばかりで、親友とも絶交し、親との関係も最悪……っていう時期だった。もう彼しか頼るものがないって感じで。
でも、そんな人生の中でも最悪なときに、彼はなんだか冷たくて。『フラれたらイヤだ、このまま結婚したい』って不安が強くなっていって……。『妊娠した』って最初話したら唖然としていたけど、真面目な人だからすぐに籍を入れてくれた。そんな過去があった私も、今は3児のママ」(33歳女性・神奈川県在住)

▽ 人生どん底……というときに、「彼と結婚したら何もかも丸く収まるのでは?」と思う気持ち、少しわかります。ただ、こちらのケースはうまくいったからよかったですが、もし妊娠を伝えても彼が結婚してくれなかったら……と思うと、やはりリスクはありますよね。

仕事をやめたかったから…

「ずっと仕事をやめたくて……でも、なかなかやめるきっかけがなかったし、会社もなかなかやめさせてくれなくて。
結婚が決まったら、やめられるかな~と思って『授かり婚』を計画。で、妊娠が判明し無事入籍、退職したって感じかな。まぁ理由はなんであれ、いつかは彼と結婚したいと思っていたし、結果的に幸せだからいいかな」(28歳女性・大阪府在住)

▽ たしかに「妊娠」や「結婚」って退職の理由としてよく見ますし、円満にやめやすいですよね。といえ仕事をやめたいがために、そこまで好きじゃない相手と「授かり婚」をする、というのは決してオススメできないですが……。

2021.08.31

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記事を書いたのはこの人

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Written by ヨーコ

南の島生まれの迷えるアラフォーライター・編集者。好奇心旺盛で、やや多動気味&HSP気質。霊感はないけれど、優れた直感力には自信アリ。

もぐパン粉

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