褒めてくれたと思いきや…まるでコントのような鈍感恋人エピソード

2021.07.03

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恋人と過ごす時間には、その人としか味わえないドキドキする瞬間をやっぱり期待しますよね。でも、「そんな気持ちなどまったく知る余地もない」というような恋人の鈍感ぶりに、怒りやイライラを通り越して、思わず笑っちゃうといった経験をされた方もいるのではないでしょうか。
今回は、筆者が体験した、まるでコントのような「鈍感恋人エピソード」をご紹介します。


1. プレゼントかと思いきや…

恋人の家にいるときにある荷物が届き、それを抱えながら戻ってきた彼は二ヤリニヤリと……なんだかもったいぶっている様子。「この展開はもしかすると、私へのプレゼント?」とワクワクしていたら、彼が大好きなゲームソフトだった。
「いやたぶん、プレゼントじゃないぞ」と自分に言い聞かせながらも、どこかで「この前、私のパジャマがどうとか、靴がどうとか言っていたし……」とワクワクを抑えきれずにいたのですが、ゲームソフトを見た瞬間、私の期待をチープなコント仕立てで裏切った彼に、心の中で笑ってしまいました。

2. 「足細いね」って…そっちかーい!

恋人に「足細いね」と言ってもらえたので、照れながらも喜んでいたらなんだか彼の目線が、あまりにも下すぎる。目線をたどってみると…いわゆる‟legs(脚)”ではなく、‟feet(足)”のほうだった。要するに、指の生えているほうの「足」の‟幅”が細い、と言われたのです。お、おぅ……。大好きな恋人に褒めてもらえるのなら、どんな小さなことでもうれしいのですが、対象物が圧倒的に独特ですよね。
いや今思えば、むしろ彼は思ったことをただ口にしただけで、褒めたつもりすらなかったのかもしれないですね。だって「かわいいって言われた! イエーイ!」と同じテンションで、「足の幅が細いって言われた! イエーイ!」って、喜べますか?

3. 不意打ちの胸キュン発言かと思いきや…

ふたりで食事をした帰り道、「一緒に行けてよかった」と彼が言ってくれました。不意打ちの胸キュン発言に、こちらのときめきテンションがマックスなのも束の間、「割引券が2枚もらえたもんね」と……。
いやいやもちろん、「お得」は大事ですし、大好きです。お店のレジで割引券を2枚いただいたときには、「やったー! ありがとうございます!」と思いましたし、実際に店員さんにも、そう言ったと思います。だから彼の意見には、私も完全に同意します。しかし、「ときめき」が! 夜の帰り道に、ときめきが迷子になって泣いていますよ。

まとめ

いかがでしたか? ときめきを期待するこちらと、それを無意識(であってほしいです)にひらりとかわす彼らの言動が、笑いを生んでくれますよね。「ニヤニヤもったいぶったりしたら、プレゼントだと期待させちゃうかもしれない」とか、「『脚』じゃなくて「足」の幅の細さをわざわざ褒めたら、かえって傷つけるかもしれない」とか、先回りしていろいろ考え、発言をやめておくのが無難という結論に達することがあります。
そんな筆者にとって彼らの鈍感さは、「素直さ」と呼べる気もして憎めないのです。

2021.07.03

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記事を書いたのはこの人

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Written by 武井 怜

1988年生まれ。東京都在住。 フリーランスで文章を書いたり短歌を書いたり、絵を描いたり。 過激な心配性です。でも、のんきで大雑把でもあります。 著書:コミックエッセイ『気にしすぎガール〜この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常〜(KADOKAWA)』 Instagram:takeirei Twitter:@kinishisugigirl

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