ヤバ男都市伝説ファイル1 ~尻に敷かれるカーペット男~
世の中には思わず『ヤバいなあ……』と思ってしまう男がいます。引っかかれば最後、待ち受けるのは地獄。傷つくのを通り超えてもはやネタになってしまう、そんなみなさんが実際に遭遇したヤバ男とのエピソード。それがヤバ男都市伝説です。今回は32歳M美が付き合ったカーペット男の話をご紹介します。
カーペットのように尻に敷かれてくれる優しい彼。座り心地も最高だし、いい人! と思っていたけど……。
カーペットの広さが広すぎ問題
女の尻に敷かれまくる男。通称、“カーペット男”。何でも言うことを聞いてくれるので、頼りないと思いながらも優しくていいなと思っていましたが、彼が尻に敷かれているのはM美だけじゃなく……。
なんと女友達みんなのカーペットだった! 大学時代の女友達、同僚女子、後輩女子、そんなにみんなに敷かれてたら、彼女の座る場所ありませんけど! 優しすぎる? 彼の驚きの実態とは何でしょう?
カーペットの怪
M美が入社3年目に付き合ったのは同期のK男。まだまだ仕事が半人前で、悩みを抱えていたM美の相談をいつも快く受けて励ましてくれ、泣きながら電話すると会いに来てくれる。
そんな優しい彼に惹かれて、トントン拍子に付き合いがスタート。K男はとっても優しく、なんでもM美の言ったことにYESと言ってくれる。自分の意見はないの? とイライラすることはあったけど、それは愛ゆえと納得していた……。しかし、だんだんと彼の言動に疑問を持つように。
「大学時代の友達の○○ちゃんが迎えに来てって言ってるから行ってくる」
「同僚の○○さんに呼ばれたからちょっと行ってくるわ」
交際を知る周りの同僚たちからも、「この前の飲み会でK男が○○ちゃんを介抱して自宅まで送ってたよ」「後輩の○○ちゃんにタクシー代あげてたよ」などなど。
どういうつもりなのよ? と彼を問い詰めると、「友達だもん、困ってたら助けるのが普通でしょう?」と異性との友情を肯定する彼。さらには“男たるもの女を守るべき”的な思想も持っている。結局、M美だけじゃなく、女友達みんなのカーペットだった彼。「ああ、付き合う前に親身に相談に乗ってくれたのも、私が特別だったからじゃないんだな……」そう悟った、M美。
彼の壮大な愛にはついていけない。次、付き合うなら博愛主義者はもう御免! M美は1年半の交際にピリオドを打った。
まとめ
なかなかの博愛主義! いい人すぎるのか、究極の女好き&ドMなのか……。
女子は特別扱いされるのが好きなんですよね。優しいのは好きだけど、自分にだけ優しいから響くのです。みんなにちょっと親切にするくらいなら、いい人! って思えますが、彼氏の代わりみたいなことをやって、みんなに使われるって彼女としてはいたたまれません!
男女の友情って分からなくもないけれど、こんなにみんなの尻に敷かれるんじゃ、彼女の特権ってどこにあったのでしょうか? 自分を、自分だけを大切にしてくれるのが恋人というものなはず。カーペットの面積広すぎ! 彼女の尻に敷かれるのは大歓迎なので、一人用の座布団くらいの広さでお願いします!