気乗りしない誘いをどうやって辞退する? LINEでの上手な断り方

「微妙な関係の相手から誘われたけど、うまく断る方法を知りたい」「角を立てない断り方を知りたい」「かろやかな断り方ができれば!」などと、LINEで何かを「断る」とき悩んでしまう方へ。
連載「ステキな人のLINE術」#11では「LINEでの上手な断り方」をお届けします。


気が進まない誘いが来たらどうする?

例えば、大勢での飲み会は好きではないけれど「今度20人くらい集めて異業種交流会しまーす」「30人くらいで出会いの会をします」みたいな誘いをいただいたとき。また大して仲良くない人、特別に仲良くなりたいと思っていない人から「今度5人くらいで飲めたらと思っていて、お互いに知り合いを呼びませんか?」「○○OBで月末に集まりませんか? 飲み会しましょうよ」みたいなお誘いをいただくこともあります。
このような気乗りしない誘いが来たとき、みなさんはどう対応していますか?

正直に断るのがマイルール

私は気が向かなければ断ります。
上記の例の場合、「大勢の飲み会が苦手なので、せっかくお誘いいただいたのですが、今回はご遠慮しておきます」「初対面の集まりは4人までが限界なので、どうか別の方に声をかけてください」という断り方をします。どちらも本音で、断るときに嘘は吐かないようにしています。
断り方にも個性がでると思います。相手との良好な関係性を維持したくて、嘘を吐いたりごまかしたりする人もいるでしょう。でも、嘘がバレたとき、気まずい思いをしたり、相手に「この人、不誠実だな」「嘘を吐く人なんだな」と思われたりするのがイヤなんです。
「その日は別の予定があって……」と嘘を吐いたとしても、その日別の場所で目撃されたとすると、「あの人、嘘吐いて断ったな」と思われる可能性があります。それを避けたいと考えています。

断ることに罪悪感を持たないで

「NO」を表現するだけだから、断るというのは本来シンプルな行為のはずです。でも、「OK」と伝えるよりも、エネルギーがいるなと感じてしまう人は、断ることに「ちょっと悪いな」という罪悪感に近い感情を持っています。
でも、そもそも「断る=悪いこと」でしょうか。自分が仲の良い友人を誘って断られた経験を思い浮かべてください。断る理由は「忙しくて時間がないから」「ちょっと興味がないから」「体調が悪いから」など、いろいろあったはずです。そして、断られたとき、特にイヤな気持ちはしなかったのでは?
大前提として、断る側にもいろいろな事情があります。そして誘いに対しては「YES」か「NO」か、2種類の答えしかありません。
そう考えると、断ることは悪いことでも、特段に勇気がいることでもないと思えてきませんか?

断るコツは「可能性」の芽を見せない

ここでひとつ、具体的な事例を見てみます。恋愛シーンでよくあるのが、自分に好意を持ってくれているけれど、こちらとしては相手に好意がない場合。誘いに応じると「彼女も僕に気がある」と誤解される可能性があり、そう思われるのは避けたい……。
そんな相手から「来週(ふたりで)飲みに行きませんか?」と誘われたら——。「来週時間を作れないので、ごめんなさい」とハッキリ断るのが◎です。
そこで相手に恋愛感情がないこと、嘘でも本当でも他に好きな人がいることなど、追加で情報を伝える必要はありません。
そこそこ恋愛経験がある人、相手の気持ちを想像する力がある人なら、その一言だけでわかってくれます。その週に行けない代わりに別の週を提案しない、というスタンスからも、気持ちを感じ取ってくれることでしょう。
相手に「他の日に飲みに行ける、という可能性もないんだな」と思わせるのも大事です。長文になると言い訳がましく見えてしまうので、あくまでもあっさりと断り文句だけに留めておくのが正解。

断るときはシンプルに

断るときに理由を長々と付け加える必要はありません。基本はシンプルに「~なので、その日は行けません」「~なので、不参加でお願いします」「せっかくなのですが、~で都合が悪いので」など、あっさりと伝えればOKです。

次回は、「グループLINEでのコミュニケーション術」をお届けします。
「グループLINE内での立ち居振る舞いに悩む」「グループLINEの中で目立ちたくもないけど、嫌われたくもない」「グループLINEってちょっと難しくない?」などと考えている方に読んでいただきたい内容です。

▽ 前回の記事はコチラ

2020.03.17

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子