前を向いて進みたい! 「愛する人と別れた悲しみ」を次につなげるには?

お付き合いしていた人との、突然のお別れ……。それは長い人生で、誰にでも訪れる出来事です。そんな悲しい出来事から、次の人生を明るく元気に進むための方法を今回はご紹介します。

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封印しないで、思い出すことも大切

別れてしまうと、相手との思い出を押し殺し、封印しがちです。そこには良い思い出も、悪い思い出も存在していると思います。しかしそのどちらも封印して、先に進むことはおそらく気持ちが苦しいはずです。そのどちらも否定も肯定もしないで、ありのままに思い出してみましょう。悲しい思い出も楽しい思い出も、どちらも存在しているはずです。

してもらってうれしかったことを、次の相手へ

別れた相手にしてもらってうれしかったことってありますよね? 簡単なことでも構わないのです。「飲み物を渡す前に、必ずフタを開けてくれた」「どんなに疲れていても、笑顔で食事をしてくれた」など、封印していた楽しかった時の思い出を、ぜひとも思い出してみてください。
別れる時は、確かに嫌いで別れた場合もありますし、逆に好きでも別れないといけなかった場合もあります。いずれにせよ、相手にしてもらったうれしかった出来事を、次の相手にバトンタッチしていきましょう。別れた相手に、何をされてうれしかったですか? 何をされて幸せを感じましたか? 次の相手がいない場合でも大丈夫です。周囲の人にバトンタッチすればいいのです。

自分も、相手も責めない

どのような別れ方をしても、自分を責めたり相手を責めてしまったりしないことも大切です。相手が悪かったのだ、と思うと、そんな相手を選んだ自分に自己嫌悪するかもしれません。その場合は、相手を責める気持ちをいったん手放しましょう。
相手の悪いところや嫌なところを思い出して「別れて正解だった」と自己正当化することも、実は自分の心が苦しくなります。人との出会いに責任はないように、別れにも責任はありません。責任がないところに、責任を感じる必要はありません。

どんな出来事も、感謝の気持ちを

例えば相手の浮気で別れてしまった、相手の心ない言葉で深く傷ついたなど、別れにはさまざまな原因があります。相手の浮気で別れたのなら、浮気をされて苦しく悲しい気持ちは痛いほどわかる自分になります。心ない言葉で傷ついたのなら、そんな言葉を周囲に言わない自分になります。そんな自分に気づかせてくれた別れた相手に、「ありがとう」の気持ちを持ちましょう。逆に自分がしてしまったことでもいいのです。
あんなことをしなければよかった、こんな自分じゃなかったら……と思いつめると気持ちは混乱していきますが、それを感謝の気持ちに変化させるだけで、ひとまわり成長した自分に気が付くはずです。

別れた相手が運命の相手ではない、という考え方もできます。しかし、この広い地球で天文学的確率で出会って、そして理由があって別れたことは「運命ではない」と言い切れるのでしょうか。運命というものは、そのようにお手軽ではありません。別れた相手も出会った相手もみな運命だと思えば、次の出会いも大切にできる自分になりますし、その気持ちに気づかせてくれた出会いこそを運命と呼ぶのかもしれません。

2017.07.24

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記事を書いたのはこの人

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Written by 絲屋 葉 (いとや よう)

絲屋 葉(いとや よう)6月8日生まれ。目白大学人間学部心理カウンセリング学科卒業。ライター歴が4年以上経過したXジェンダーのパンセクシュアル。大学時代はアングラで多彩な恋愛経験をする。お仕事のご依頼はメールにて快諾致します。執筆のご依頼、インタビュー等のご依頼の連絡先☆mail [email protected]