「ずっと好き」でいることが難しいのはナゼ? 好きの感情が持続できないワケとは
「好き」が持続できない、この言葉だけを聞くとなにかしらの感情の欠如? と思ってしまうかもしれませんが、そういうお話ではなく。お付き合いがはじまりラブラブ期間はずっと持続されることはなく、マンネリでお互いの関係性になれが生じて「好きかわからない……」とか「心からの安心が感じられない」と初心の「好き」という気持ちが薄れていってしまうことは珍しい話ではありません。
お互いの気持ちが通じ合って一緒にいたいと思えたからこそ恋人になるのに、なぜ私たちの「好き」という感情はこんなにも持続できないのか? というお話をしたいと思います。
片思いの「好き」は両思いの「好き」よりも持続されやすい理由
片思いの「好き」は執着
片思いというと言葉通り、一方通行の思いです。ときどき「片思いのときが一番楽しい!」と言う人がいますが、その大きな理由は追いかけていることへの執着が強いのだと思います。そして恋人関係ではないので、相手に求めることは最小限だからちょっとしたことにも喜びを感じることができるからなのでしょう。ではなぜ思いが通じ合って恋人同士になったあとの「好き」の方が、持続することができないのか? というお話ですが、その理由は手に入ったあと、人は失くすことに不安を感じていってしまうからです。
失くしてしまうことへの不安
追いかけているあいだは、失くすもなにも手に入っていないからこそ前へ前へ進めるのに、恋人という名称の二人になったあとは、その関係性を保つということに意識がいってしまい「いつか失ってしまうかもしれない」という不安に心が勝ってしまうのです。形のない見えない感情というあやふやなモノに、確固たる自信を持つことは難しいです。だから、私たちの世界には「結婚」という法に認められた誓約があるのだと思います。王子さまとお姫さまのハッピーエンドのその先は?
大切なのは両思いになったあと
おとぎ話は女子の永遠の恋物語です。でもおとぎ話は、いつも出会いからゴールインまでのお話ばかりで、思いが通じ合ったその先のお話はしてくれません。リアルな恋愛で一番大切な部分は、恋人になったそのあとなのに「ハッピーエンドのその先はご自由に~」的な感じでしょうか。私たちが幼い頃に思い描いていた恋の物語は、現実世界の序章にしかすぎなくて、本当の恋愛はハッピーンドのその先にあるのです。
怯えることは愛ではない
でも、出会って恋をして、思いが通じないときはハラハラして、お互いを傷つけあいそうになったら固く抱きしめ合って……という恋愛の序章が、恋だと思い込んでいる女子が非常に多いのです。ですから、わざとケンカを吹っかけて愛されていると確認するクセを持っている女子が多いのも理由のひとつですね。このように、思いが通じ合ったその先は、転げ落ちていくしかないと無意識に感じている人が多く、そのために信頼や確かにそこにあった愛は脅かされていってしまうのです。幸せを手に入れるまでは必死でもがき足掻き一生懸命になるのに、手に入った瞬間に失くすことに怯えていく。その気持ちは愛ではありません。恋であっても愛ではないのです。
失くすことに怯えるのでなく、今手にしているという自分と相手を誇らしく思えることができたら、失う怖さよりも知らずに死んでいく怖さの方が勝ると心から思えることでしょう。