【連載】~結婚式の準備ナビvol.4~ あとで悲鳴を上げないために! 見積書はこう読もう!

結婚式の準備を、パートナーと楽しく順調に進めてほしい。そのための手順やポイントを、シリーズでお伝えしています。
前回は、式場見学でのチェックポイントをご紹介しました。今回は、見学の最後に必ず提示される「見積書」の見かたのポイントをご紹介します。


見積書って??

見学に来たカップルに式場側から、希望の日時・会場・人数で実際に挙式・披露宴を行った場合に、費用がいくらかかるのかを提示するものです。この見積書に書かれた額と予算とを照らし合わせて、式場検討の材料にする重要なもの。ボーっと読んで「ふーん、これくらいの額でできるんだ。意外と安いね」なんて言っていると、あとで大変なことになります!

見積書の額と、最終的に支払う金額が違う! なぜ?

見積書の額が予算内だったのでその式場で決定し、式当日が近づいたころ届いた請求書を見たらびっくり! 最初よりかなり高い! と困りはてるカップルは意外と多いです。なぜでしょうか?
それは、見積書にしめされている金額は、各アイテムすべて「最低ランクのもの」をチョイスした場合のものであることが多いからです。

こんなカラクリが……

お料理は、たとえば15,000円・20,000円・25,000円の3パターンがある場合、15,000円のコース。ウェディングケーキも一番シンプルなもの。衣装代は、最低価格のものをレンタルした場合。ヘアメイクもお開きまでついてくれず、事前準備だけ。お花も、最低価格のブーケと最低価格のテーブル装花。写真は1ポーズのみで、一番シンプルなアルバムが一冊だけ、データなし。ビデオは画質が粗く編集もなしの、最低価格のもの。引き出物は全員3,000円。
こんな具合です。実際に選んでいく段階になると、見積書の通りの選択ではとても満足いかないという人がほとんどです。そして、各アイテムのランクをアップさせていくうちに、気がつけば全体の額が大きくふくれ上がっている……という現象が。
では、どうすればそれを避けられるのでしょう?

見積書に書かれている金額が実際どの程度の内容なのか確認する

ひとつひとつ、「書かれている値段の内容はどういうものなのか」を確認することです。

1: お料理なら、各コースのメニューを見せてもらう

2: ケーキであれば、実物の写真を

3: 衣装については、その価格で選べるドレスが何着くらいあるのか、新作ドレスであれば追加料金が発生するのかなど(最低料金で借りられるのは5着のみ、なんて会場もあります)

4: お花・写真・ビデオもカタログを見せてもらって、現実的に選ぶならどの料金のものになるかを考える

5: 引き出物は、上司や親族など相手によって価格をわけたい場合はそこも気をつける

これらの点を確認したうえで、もう一度“現実的な”見積を出してもらってください。おそらく金額が変わると思います。
ちなみにこの段階で、営業担当者がしどろもどろになってきちんと説明できなかったり再見積をしぶったりする会場は、少し考えたほうがいいかもしれません。
この「現実的な」見積書を持って帰って、写真とあわせて振り返りながら、二人にとってより良い式場はどこかを検討してください。

見積書以外にも、いろいろ出費がかさむ!

実際に準備を進めていくと、見積書に書かれている以外にもいろいろとお金がかかることに気づきます。スピーチや受付のお礼・お車代・ウェルカムボード・プチギフトなど……。見積書の金額で予算ギリギリな会場よりは、少し余裕がある会場を選んだほうが、当日までの準備をキリキリせずに進められますよ。参考にしてみてくださいね。
無事に会場が決まったら次はプランナーさんとの顔合わせ、そしてドレス選びです!

次回はこちら

2016.01.05

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉原由梨(ヨシハラ ユリ)

東大法学部卒業後、外資OL、秘書職を経て、現在は都内で夫と二人暮らしのフリーライター。30代初級者。 趣味は読書、グルメ、美容と健康の研究、マッサージ巡り、人間観察etc. 自身の経験や思索、あとは好奇心の赴くまま、幅広いジャンルのコラムを書いていきます。 Twitter:@yuriyoshihara ブログ:http://yuriyoshihara.blog.jp 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子