恋愛に満たされすぎて、“自分らしさ”を見失っていない?

2015.12.31

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ステキな彼がいて、いつも一緒で満たされている……なんともうらやましい境遇です。でもそこに意外な落とし穴があることも……。それは“彼と一緒にいる自分”に慣れてしまい、本来の自分らしさを見失いがち、ということ。彼と出会う前の自分と今の自分、別人のようだったりしませんか?


恋愛で交友関係が狭くなる!?

そんな疑問を投げかけているのは、恋愛についてさまざまな分析をするのが好きだと言うサラ・エックエルさん。彼女自身がそんな思いに気づいて愕然としたそうです。彼と出会う前は自立心旺盛で、なんでも自分で決めるタイプだったのに、今では何かと彼頼み。また彼も以前は交友関係の広い人だったのに、今ではほとんど飲みにもいかず、休日は家でまったり。
それはそれでじゅうぶんハッピーなのですが、交友関係が狭くなって、新しい人間関係を広げていこうという意欲が下がり、なんとなく“守り”の姿勢に入っているとおたがい感じたと言います。それって、なんとなくわかるような気がしませんか?

いつでも自分らしさを大切に

エックエルさんは、どんなに恋愛で満たされていても、それに安住して自分らしさを失うのはもったいないことだと指摘しています。自分のことをよく理解し、愛してくれるパートナーと出あうのはとても幸せなこと、そしてたがいにいい影響を与え合い、もっと成長していけたらいいでしょう。恋愛を続けるなかで、人が変わっていくこともそれ自体が悪いことではありません。でもそのために自分らしさが消えていってしまったら、なんだか残念ですよね。

“WE”な人にはなりたくない……

よくあるのが結婚したら独身時代の友だちと疎遠になったというケース。一概には言えませんがこれもある意味、恋愛そして結婚によって自分が今まで培ってきた友情そのものよりも彼との生活に心が染まってしまうことは珍しくありません。
実はあの「セックス・アンド・シティー(SATC)」にもこんなシーンがありました。結婚した友人にひさびさに会いに行ったキャリーたち。でもその友人は以前のようではなく、話すことと言えば“夫とこんなところに行った、あんなことをした”というものばかり。そして帰り道、キャリーたちはその友人についてこんなふうに話すのです。

「ついに彼女も、“WE”な人になっちゃったわね~」

そう、英語では自分のことを指す主語は“I”(私は~)で始まります。でも結婚して主語が“WE”(私たちは~)になってしまった。つまり自分個人のアイデンティティは彼との結婚生活によってもはや吸収され、彼と自分とのペアリングでひとつの人格“WE”ができあがっている、ということでしょうか。さすがのSATC、なんとも小気味の良いセリフだわ~と当時は感心したものです。そして同時にこうも思いました。私も“WE”な人になりたくないと……。
恋愛をする過程で本来の自分らしさを失うことは、自分自身に失望し、不満が生まれる原因にもなり得ると、恋愛セラピストのパトリシア・ラブ博士も指摘しています。

シングル=「本来の自分を知り自分を磨くチャンス」

そして前述のエックエルさんは、こう振り返っています。
「恋人のいないシングルのときって、じつは人間的な成長だけでなく、強みや知恵を磨く時期。そしてこれらはいつか恋人とめぐりあい、彼とより幸せな恋愛をするうえでとても役立ってくれると気づいた」と。
最近生活が彼一色になって、自分らしさが失われつつあると感じている人は、もう一度彼と出会う前の自分を思い出してみてはどうでしょうか。

2015.12.31

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。