片思いの時期は不毛? いいえ、もっと大切にしていいんです
ちまたの書店には恋愛指南本がならび、ネット上にも恋愛アドバイスがあふれ、「恋は成就してなんぼ」「そのためにありとあらゆる知恵とテクニックを駆使して努力する!」という風潮が強いです。かくいう筆者も恋愛コラムをたくさん書いてきました。
しかし、なにも成就するだけが恋の正解ではありません。
片思いにだって価値がある
今回伝えたいことはこの一言につきます。もちろんせっかく好きになった相手との恋ですから、成就するにこしたことはありません。気持ちが通じあう喜びはとても大きいです。
だからといって、片思いの期間がムダだとか、無意味だということはけっしてありません。具体的に、片思いの期間にどういう価値があるのか検討していきましょう。
1: 確実に自分の成長につながる
振りむかれたい、好きな人にふさわしい自分になりたい――という思いは、仕事をがんばったりオシャレをしたり、自分を成長させることにつながります。漠然とした「自分磨き」より、具体的なターゲット・目標があるので熱も入りますし見当違いな方向に迷走せずにすみます。
2: 小さなことが喜びにつながる
長くカップルでいると、好きな人に好かれている、というもっとも大切な喜びに慣れきってしまいます。「彼がサプライズをしてくれない」「お店選びのセンスが悪い」「彼が忙しくてゆっくり旅行ができない」――と、どんどん要求がぜいたくになっていく人も多くいます。初心をすっかり忘れてしまっているのです。
でも、片思いをしていると「今日は話ができた!」「笑顔で挨拶をしてくれた」とささやかなできごとにも喜びを感じられます。さらにその恋が成就したとしても、片思いの頃の気持ちを思い出せば、好きな人に好かれることがどれほど奇跡的かという基本を忘れないでいられます。
3: つらい思いもまた、ひと皮むけるためのステップ
片思いは基本的に切ないです。それにもしかしたら、好きな相手に彼女ができたり、別の女性に関心があるとわかったり、勇気を出して思いを伝えたのに断られたり……泣きたくなる日もあるかもしれません。それはもちろんつらくてたまらない体験ですが、その悲しみのどん底から回復する過程は、人として女性として強く美しくなるチャンスです。
実際、失恋から立ちなおった女性は一本芯が通り、ひと皮むけたように美しくなっていることが多いのです。
「不毛だ」なんて焦らずに、その気持ちを大切にして
まわりの女性がガンガン合コンにいって出会い作りにはげんでいるのに、自分は静かに片思いしている毎日でいいんだろうか……と疑問を感じるかもしれません。またいわゆる“適齢期”に差しかかってくれば、親御さんからせっつかれてますます焦ってしまうこともあるでしょう。
でも自分の気持ちが好きな人にむいているのに、無理やりほかの人を好きになるのは難しいですし、合コンが結婚への早道だとは必ずしも言えません。今のその気持ちを大切にして自分を成長させる糧にしてください。もちろん、意中のお相手と距離をつめられるチャンスがあれば、そこは確実につかみにいってくださいね!