シングルマザーでも恋を謳歌! 多様な家族像が認められているオーストラリアで考えてみたこと

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Waxy

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2015.07.26.Sun

かつては離婚がタブーだった日本も、今や欧米並みの離婚率。結婚したからには今後の人生ずっと安泰なんて保証はどこにもないのです。子どもがいなければ離婚してもやり直しのチャンスはまだまだあり、再スタートをきる人たちも多いのですが、難しいのはシングルマザーの場合。「子どもがいるのに離婚するなんて身勝手。恋愛を求めるなんて自分本位もいいところ」というように、ものすごーくネガティブな目で見られていることがまだまだ多いようです。
ところかわって筆者の住むオーストラリア。離婚率は高いのですが、なによりも印象的なのはシングルマザーになっても恋愛を楽しみ、恋人を子どもに紹介したり一緒に暮らしたり――というケースがじつに多く、またとりわけタブー視されていないということです。いったいこの違いは何なのでしょうか。日本に比べて自由といえば自由、寛容といえばじつに寛容なお国という気がします。

離婚は“タブー”ではないし、誰だって幸せを追求する権利があるはず

筆者のまわりを見渡しても、離婚経験者がかなり多く感じます。まだ幼い子どもがいようが、家のローンがまだまだ残っていようが、オーストラリア人たちはじつにさっぱりと別れています。「離婚したら、子どもが可哀相」という意識もあまりないらしく、むしろ「幸せでない結婚生活で惨めな思いをしている親といるほうが、子どもにとって望ましくない」と考えているようです。
そしてシングルマザーでも恋愛に積極的で、パートナーを得ている人たちがたくさんいます。子どもに隠れて……といううしろめたさもなく、むしろあっけらかんとしているほど。家に招いたり、子どもたちと一緒に出かけたり、じつに開放的なのです。もちろん個々の事情はあるのでしょうが、子どもたちもそんな親のスタイルを「そういうものだ」というふうに比較的自然体に受け入れているように見受けられます。
人間誰しも間違いはあるものだし、人だってそれぞれ変わっていくもの。離婚はけっして好ましいこととは言えませんが、でもだからといってタブーでもない。人生に起こる「イベント」のひとつであり、幸せを追求する権利は誰だってあるはずと考えられているのでしょう。

母親業と恋愛が両立しない、というのは思い込み?

日本ではこれだけ離婚も増えたのに、それでもシングルマザーが恋愛することに対してはまだまだ厳しい目を向けられるのはどうしてでしょう。
それは「母親であることと女であることは両立しない」という不文律が未だに強く働いているようです。「男ができたら、子どもをないがしろにする」……なんて言われたりしていますが、すべてのシングルマザーがそうだというわけではないはずです。「母親なんだから、子どもを最優先にして当たり前。恋愛なんてするべきじゃない」という意見もあります。子どもを最優先に、というのはもっともですが、だからといって恋愛を諦めなければならないということもないと思います。ライフワークバランスという言葉があるように、母親業と恋愛もバランスをとりながらやっていけばいいのではないでしょうか。大事なのは、いつも完璧な母親でいることではなく、人間らしく悩みながら試行錯誤していることをきちんと子どもたちに伝えることです。
少なくとも、オーストラリアのシングルマザーたちは、「子どもか恋人か」という二者選択に悩まず、うまくバランスをとりながら幸せを求めているように見えます。

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Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。
ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。